さくや(@sakuyakonoha77)です。
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子供用三段ベッドを2x4で自作 ~初心者でもできる賃貸DIY
2x4を使ったベッドの作り方をご紹介します。試作品の作り方、設計方法、組み立て方について詳しく説明しています。特に安全性、耐久性が気になる方にお勧めです。
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以前の記事で子供用三段ベッドの設計を行いました。今回はいよいよ組み立てにとりかかりましょう!
目次
材料の調達
まずは、材料を買ってきます。caDIY3D-Xでプリントした木取り図を片手に、ホームセンターでショッピングを楽しみましょう。

数が多いし重さもあるので大変だとは思いますが、がんばってください!なんとかして自宅まで持ち帰り、部屋の隅にでも積んでおきます。


もし床が傷つきやすいようなら、シートなどをあらかじめ敷いておくといいと思います。あと、重たいものを持つときは腰に気を付けてくださいね。
組み立て前の準備
本来は、材料調達の後は木材を切る作業になるのですが、今回は材料をすべてホームセンターでカットしている前提で話を進めます。
材料の確認
まずは、買ってきた材料がすべて揃っているかを確認してください。
設計図と木材を突き合わせて、数が足りているか、サイズがあっているかを確認します。マスキングテープや養生テープでラベルを張っておくとこのあとの作業がはかどります。
子供がいれば、子供にも手伝ってもらいましょう!

材料を確認!張ってあるのは緑の養生テープ

材料が揃っていることが確認できたら、次にすることは『サンディング(サンドペーパーがけ)』です。
サンディングとは
サンディングとは、サンドペーパー(紙やすり)をつかって木材の表面をすべすべに仕上げる作業です。これをすることで、素手で触っても気持ちのいい、安全な家具に仕上がります。塗装したときの美しさにも大きく影響します。
ホームセンターで販売されている 2x4 SPF ならば、#150で表面を整えて、#240で仕上げれば十分です。もし木材の表面がガサガサに荒れているようであれば#80を使ってみてください。

サンディングのタイミング
今回は最初にサンディングをしてしまいますが、サンディングのタイミングについては大きくわけて二つの考え方があります。
ポイント
- 木材をカットした後、組み立てる前にサンディングする
- 組み立てた後、塗装の直前にサンディングする
1番は、部品がバラバラなのでサンディングしやすいというメリットがあります。逆にデメリットは、サンディングの必要がない場所(角など)を削ってしまい仕上がりが悪くなったり、組み立てている間に傷やボンドがついたりすることですね。
2番はその逆で、傷やボンドを削り落としてきれいに仕上げることができます。デメリットは、作るものの構造によってはそもそもサンディングが不可能な部分が出てくることです。

本格的な木工をする場合は、2番は必須です。塗装に大きく影響しますので、こだわるときは相当こだわります。
しかし今回作るのは三段ベッド、多少の傷があっても気にならないはずだし、子供が使うので傷だらけになります。
というわけで今回は仕上がりはあまり気にせずに、組み立て前にサンディングを行うのがおすすめです。
サンディングの際は粉塵に注意
サンディングで、仕上がり以外にもう一つ気を付けなければならないのは『粉塵』です。
削った粉は空中に舞ってしまうので、目や鼻に木くずが入ってきます。ぜんそくがある子供だととても辛いので、できるだけベランダなどの屋外で作業を行いましょう。マスクをつけるのもおすすめです。

ベランダでサンディング

前回もご紹介しましたが、大量の木材をサンディングするときは電動サンダーを使うと便利です。サンドペーパーを電動サンダーに取り付け、電源を入れれば自動で振動してサンディングしてくれます。パワーもそれなりにあるので、かなりの時短になります。

買ってきた木材の表面をすべてサンディングしたら、次はいよいよ組み立てです。
組み立て
ここからは、準備した木材を組み立てていきます。組み立ての順番はやりやすい順番で大丈夫ですが、おおむね設計のときと順番と同じになると思います。
床板の枠を作る
まずは、 2x4 SPFで床板の枠を作ります。
ここで一つお詫びさせてください。。下穴のあけ方とか電動ドリルの使い方など 詳しく説明したかったのですが、実はこの当時、あまり写真を撮っていなかったのでお見せすることができないのです。

すみませんが、道具の使い方の詳しい説明は割愛させてください・・もし要望があれば、道具の使い方は改めて写真を撮りなおしてアップさせていただきますm(_ _)m

床板枠の三段重ね
設計書を見ながら木材を組み合わせて、ビスを打っていきます。この時、ビス用の下穴はしっかりあけましょう。ビスをまっすぐ打ち込み、木が割れるのを防ぐという意味もありますが、本当に重要なのは電動ドライバーのオーバーヒートを防ぐことです。

また、今回組み立てたベッドはいつか分解することを想定するので、ボンドは使いません。
ちなみにこのとき、木枠はけっこう歪みます!ポテトチップみたいに、ぐにゃりと。上の写真ではおもりを乗せて押さえつけていますが、あまり気にしなくても大丈夫です。最後にはちゃんとした形になります。
床板に柱を取り付けて、三段にする
次に、床板に短い方の柱を取り付けて三段に組み上げます。

三段に組み上げたところ
床板と床板の間に、短い柱が挟まっているのがわかるでしょうか。ここが、ダボ継ぎでつないでいる部分です。
なお、床板の枠部分はあらかじめペンキで塗装しておきました。薄ピンクにしています。完成後にチラッと見える、アクセントカラーです。
床板を張っていく
枠が組みあがったら、すのこを置いてビス打ちしていきます。

すのこ板を置きます
もうこのころになったら子供も総動員です。家族みんなでワイワイ作業すると楽しいですね!そして柱と床板周りのフェンスを取り付けて、ベッドの大枠ができました。

ベットの形になってきました
はしごづくり
ベッドと並行して、はしごも作っていきます。

はしご製作中
はしごは、ベッド以上に耐久性が必要なのでしっかりボンドで固定します。足で踏むことになる棒は左右それぞれに二本のビスを打つようにしましょう。ビス一本だけで固定すると棒がくるくる回転してしまいます。
また、ここはできるだけ直角にも気を遣いたいところですね。写真で使っているのは指金と留め型スコヤです。これがあると正確な直角を作れます。
写真のようなクランプがあるなら、
ボンドで接着(クランプで固定)⇒下穴をあける⇒ビスを打つ
という順番で組み立てるといいと思います。
クランプがないなら、
下穴をあける⇒ボンドを付けて、すぐにビス打ち
という順番で組み立てたほうが作業しやすいです。

はしご出来上がり(上下逆!)
はしごは着色したかったので、WATOCOオイルのナチュラル&チェリーのブレンドで薄く色づけし、BRIWAXのアンティークマホガニーで仕上げしています。
はしごと手すりを取り付け
さいごに、はしごと手すりをとりつけて、組み立て完了です!

完成!
手すり部分は、当初の設計とは少し変えておしゃれ(?)にしてみました。手すりの数が減っていますが、子供の頭が通らない間隔になるよう注意しています。
また、詳細は割愛してしまいましたが、各床板の両端のすのこは、柱の形に合わせて切り欠き加工しています。あとは、子供用に、足元に2段の棚を作っておきました。
塗装
塗装については自由です。すきな塗料を使って、好きなように塗りましょう!

私は天然の木目を残したかったので、蜜蝋ワックスで磨くだけにしました。色を全く変えないまま、すべすべにすることができます。
製作記念のお絵かき
さいごに、家族みんなで思い思いに落書きをしましたw

お絵かきする少年3歳

こちらは5歳の娘の作品
子供用三段ベッドの完成!
最後にマットレスを敷いて、三段ベッドの完成です!

完成です
いかがだったでしょうか。記事の中で不明点がありましたらコメントでもtwitterでも構いませんので遠慮なくご連絡ください。

さて、以上でベッド作成記事も終わりとなりました。ここまで読んでくださってありがとうございました!
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