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部屋の収納力を圧倒的に増やす!ベット下にぴったりの大容量収納ケースの作り方《設計編》

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さくや(@sakuyakonoha77)です。

ベッドを持っている方なら、ベッド下の空間をどう活用しようか悩んだことがありますよね。ベッド下を収納として活用することができれば、お部屋を片付けてすっきり広く見せることができます。

しかしベッド下のサイズはまちまちで、ぴったりなケースを見つけることは難しいものです。それ以上に、大きい収納ケースををいくつも買うとなると費用が気になってしかたありません。

ベッド下を活用したい、でもぴったりなケースは無いし、購入するお金も節約したい。そんな方はDIYで実現してみませんか?

この記事では、ベッド下の空間を最大限に活用するためのキャスター付き収納ケース作り方について紹介します。設計の注意点、木取り図のコツなどを、具体的なサイズとともに詳しく紹介しています。

DIY初心者にもおすすめできますので、ぜひチャレンジしてみてください!

※実際の組み立てについては次回の記事で紹介する予定なので、しばらくお待ちください。

こんな方におすすめ

  • ベッド下にぴったりな収納ケースを作って、部屋の収納力を上げたい
  • 収納ケースを自作してみたい、DIYの経験が無いけどやってみたい
  • 収納ケース設計の注意点やコツについて詳しく知りたい

ベッド下の空間を、衣装やおもちゃをしまう収納にしたい

ベッドの下の空間というのは、思っているよりも大きいものです。私が作成した子供用三段ベッド(下記記事参照)の場合、単純計算で500リットル以上、引っ越しで使う大きな段ボール箱6個分の容量がありました。

子供用ベッドを2x4で自作しよう! ~賃貸でもできる三段ベッドDIY《記事一覧あり》

子供でも大人でも、自分で作ったベッドならテンション上がりますよね!2x4を使ったベッドの作り方を、全6回の連載記事でご紹介します。安全性、耐久性にこだわる方におすすめです!

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その空間すべてを収納として活用することができれば、衣装やおもちゃ、小学校の道具で散らかる子供部屋を圧倒的に片付けることができるはずです!

ベッド下空間のサイズ

ベッド下空間のサイズ

ただし、この空間の活用には課題があります。奥行きがとても深いという点です。奥行き 988mm はベッドの横幅としては標準サイズなのですが、収納ケースの奥行きとしてはまず見ない数字でしょう。

収納ケースの多くは押し入れにあわせて作られているため、奥行は 500mm ~ 700mm が主流です。奥行きが 900mm 以上あるケースは手に入らないのです。

仮にあったとしても、たとえば1つで5000円するものを4つ買って20000円・・そんな出費をしたくはないですよね。

こういうときは自分で作るのが一番です。DIYの出番です!

それでは早速、詳しい作り方を紹介していきます。

収納ケースの設計は、すごく簡単

今回の収納ケースは、ベッド下の空間を最大限活用することが目標です。

前板(箱の前面に付ける板)だけは目に見えるので装飾をすることになりますが、箱自体はベッド下に隠れるため、デザインにこだわる必要がありません。収納力を最優先にして設計することができます。こういう場合、設計はとてもかんたんなのです。

ベッド下空間を活用するための寸法出し

まずはベッド下空間の大きさを基準にして、収納ケース全体の寸法を出します。

下の図は収納ケースの全体図です。上で紹介したベッド下空間の寸法と見比べつつ、幅、高さ、奥行きを確認してみてください。

ベッド下収納ケース全体図

ベッド下収納ケース全体図

横幅

ケースの両端とベッドとの間に 30mm (左右合わせて 60mm )程度の隙間ができるように、全体の横幅を決めます。

横幅 1920mm - ゆとり 60mm = 1860mm という計算です。

単純な計算ですが、収納力最大を目指しますので、こうして寸法を出すのが一番簡単です。

高さ

今回の収納ケースはキャスターで滑らかに動く予定です。上下にブレることはないので、ベッドにぶつからないギリギリの高さまで使うことができます。

ベッド下の高さ 315mm から 10mm 程度のゆとりを持たせるとして、高さ 315mm - ゆとり 10mm = 305mm 程度になるようにします。

奥行き

収納ケースはキャスターで前後に動かしますが、ベッドの奥にある壁にゴツゴツぶつかるのはよくないですね。そのため少しゆとりを持たせるようにして寸法を決めます。

奥に 50mm 程度のゆとりを持たせることにして、奥行き 998mm - ゆとり 50mm = 948mm くらいになるようにしました。

各収納ケースの設計では、木取り図を意識するのがおすすめ

収納ケース(大)の設計

つぎに、個々のケースの寸法についてみていきます。

ケース(大)の寸法

ケース(大)の寸法

今回は4列にケースを並べることにしましたが、何列とするかは自由に決めて大丈夫です。
わが家の場合は子供が3人いますので3列、さらに共用ケースが1つ欲しかったので、あわせて4列としました。

横幅

列数が決まったら、それぞれの横幅は単純計算です。先ほど計算した横幅 1860mm を列数で割るだけですが、ケースとケースの間のゆとりについては考慮しましょう。

1860mm ÷ 4 = 465mm となります。ケースとケースの間に隙間が欲しいので、キリよく 450mm とします。

ところでこの 450mm という数字ですが、DIYにとっては魔法の数字になりますので覚えておいてください。

尺貫法で言うところの一尺五寸なのですが、壁下地に使われている『間柱(まばしら)』の間隔はちょうど 450mm になっているなど、建築の世界ではとてもキリのいい数字になっています。

さくや
450mm、900mm、1800mm が特に世話になる数字だね。ホームセンターとかで見覚えがあるんじゃないかな?

DIYをする上でも便利で、たとえばホームセンターで販売されている 450mm x 900mm の板はカット無しでそのまま使えるのです。

910mm x 1820mm の板の場合は、縦にカットすれば 450mm の板が2枚取れることになります。しかも、ノコギリでカットすることで数ミリ減ったとしても大丈夫なように、横幅 900mm ではなく 910mm になっているのです。ありがたいですね。

さくや
ちなみに、910mm x 1820mm のサイズは三尺 x 六尺なので、通称サブロクと呼ぶよ。シハチ(四尺 x 八尺)も規格としてはあるけど、ホームセンターで見たことはないかな

奥行き

450mm に合わせると幸せになれるということがわかれば、ケースの奥行きについても同様に考えることができます。

ケースの奥行きは、全体の奥行きから前板の厚み、後ろのゆとりを差し引いた数字にすればいいのですが、今回は 900mm という魔法の数字が近いので、それに合わせます!

カット数を抑えられて木材を無駄なく使えるというのは、DIYでは重要なメリットです。どんどん活用しましょう。

さくや
ちなみに「 910mm に合わせなくていいの?」思うこともあるかもしれない。これはどちらでもいいよ。木取り図を作りながら、カット数を減らせるほうに合わせればいい

450mm と 900mm に合わせて寸法を決めると、底板7枚※の木取り図はこのような感じになります。
※後で説明するケース(小)の底板も含めています

底板の木取り図

底板の木取り図

さくや
身もふたもないほどシンプルになってしまった。。でも、これが一番楽なんだよね

高さ

高さを考えるときには、キャスターの高さ(取り付け高)を考慮する必要があります。

今回はホームセンターで販売されている最も安いキャスター、取り付け高 35mm のものを使うことにしました。

ひとつあたり70円前後で購入することができます。一つあたりは安いのですが、箱の数 x 4個が必要になります。私の場合は箱を7つ作りましたので、合計28個のキャスターが必要になりました。

さくや
こればかりは仕方ない・・キャスターを減らす工夫もできなくはないけど、設計が難しくなるくらいなら買ったほうがいいと思うな

箱の側板の高さは、全体の高さからキャスターの取り付け高、底板の厚さを差し引けば、計算で求めることができます。

でもここは機械的な計算ではなく、木取り図のことも考えて高さを決めましょう。側板の高さが数センチメートル変わったとしても、それほど使い勝手は変わらないからです。

こちらの木取り図を見てください。

ベニヤ合板木取り図

ベニヤ合板木取り図

幅が 200mm 程度の側板ならば、910mm x 1820mm のベニヤ合板から上の図のように切り出すことができます。

このような切り出し方をする場合、幅が 225mm 以上になると切り出すことができなくなりますので注意してください。
※ノコギリでカットすると、1カット当たり 3~4mm のロスが発生することを考慮する必要があります。

最終的には、使いやすさのことも考えて高さを決めてOKです。私は 220mm にしました。

収納ケース(小)の設計

奥行き全てをひとつのケースにすると容量が大きすぎて使いにくいので、前後に分けたものも作りたいですね。

前と後ろで分けて整理したい

前と後ろで分けて整理したい

そんなわけで、子供用の3つのケースは前後に分けて作ることにしました。設計は簡単で、収納ケース(大)を前後に分割するだけです。ここでも魔法の数字 450mm を意識しましょう。

収納ケース(小)の前半分はこのようにしました。

ケース(小)前板付き

ケース(小)前板付き

この寸法のポイントは、底板のサイズが 450mm x 450mm となっていることです。あとはなりゆきで寸法が決まります。

前板のデザインは自由です。今回は三段ベッドに合わせて1x4材を前面に出すようにしたかったので、このようなデザインとしました。真ん中には1x2材を使っていますが、これが取っ手の代わりになります。

さくや
前板ではなく、箱に直接取っ手を付けてもいいね。その方が作るのは簡単

収納ケース(小)の後ろ半分はこのようになっています。

ケース(小)後部

ケース(小)後部

基本は前半分のケース(小)と同じ寸法ですが、前板がない代わりに、箱の底に長い1x4材を取り付けています。この1x4材は、後ろの箱を引っぱり出せるようにするために付けました。

箱二つを前後に並べてベッド下に収めるのですが、前半分を引き出すことは簡単でも、後ろ半分を引き出すことが難しくなってしまいます。いちいちベッド下に潜り込むのも面倒なので、このような引っ張り棒を取り付けています。

設計上の注意点

設計ミス、計算ミスに注意

今回の収納ケースのような、いわゆる『箱もの』を設計する場合は、板の厚さの計算に注意してください。

板をどのように継ぐかによって、それぞれの板のサイズが板の厚さの分だけ増減することになります。この計算を手書きの設計図でやろうとすると、かなりの高頻度で計算ミスをします

さくや
私も長いこと手書き設計図でやっていたんだけど、ほんとうにミスが絶えなかった。どれだけ注意しても計算ミスはするね・・

計算ミスを防ぐ一番いい方法は、細かい設計と計算をパソコンに任せてしまうことです。
特に今回の収納ケースのように同じ形の部品をたくさん扱うような場合は、コピー&ペーストが使えるという意味でもパソコンでの設計をお勧めします。

私が使っている caDIY3D というソフトは、DIYに特化した設計用ソフトです。この記事で紹介している設計図や木取り図も、すべて caDIY3D で作成しています。

最初の一か月間は無料で使うことができるので、もしまだ使ったことがない方は是非使ってみてください。詳しいことについてはこちらの記事で紹介しています。

これがCADの真骨頂!
はじめてでも直感的に使えるDIY設計ソフト 『caDIY3D』の紹介

かんたんに直感的に使えて、しかも無料ではじめることのできるDIY設計ソフト『caDIY3D』のご紹介です。設計、木取り図作成をものすごく!かんたんにしてくれるソフトです。DIY初心者の方にはもちろん、これまで苦労されてきたベテランの方にもおすすめです。

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木取り図の作成ミスに注意

今回のように同じサイズの部品を多数使う場合、木取り図で過不足ミスをすることが多くなります。

『うわ、このサイズの板が一枚足りなかった』

なんてことがしばしば起きますので、どのサイズの板が何枚必要なのかを整理して、抜け漏れがないよう見直しをするようにしてください。

まとめ

今回はベッド下の空間を有効活用するための、ベッド下収納の設計についてまとめました。

収納の容積を最大化することに集中できるので、設計はそれほど難しくありません。そのかわり同じような部品をたくさん使うことになるので、設計ミス、計算ミス、木取り図の抜け漏れには注意してください。

次回の記事では、今回設計したケースの組み立てと塗装について書く予定です。

なお余談ですが、私は現在 DIYアドバイザー の資格試験に挑戦中です。まだ受験中のためアドバイザーの卵ではありますが、設計、工具、塗装など、DIYについて無料相談を受け付けています。気になることがある方はTwitter(@sakuyakonoha77)もしくはこの記事のコメントでご連絡ください。また、TwitterではDIYのお役立ち情報やブログ更新情報を随時配信していますので、よければフォローをお願いします!

また、今回の記事と関連して子供用三段ベッド作成について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧になってみてください。

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それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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DIYが趣味のシステムエンジニア。最初は子供三人のために家具を作っていましたが、最近は西洋かんなとジグを使った木工がメイン。DIYを始める人を応援したくてTwitterとブログを開設しました。 現在『DIYアドバイザー』資格に挑戦中!

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