こんにちは、このはです。
お手軽価格で手に入るすのこをリメイクした作品を紹介します。今回は家族の伝言や忘れ物防止に便利、マグネットもつけられるミニ黒板です。
電動工具を使用しないので、初心者の方が挑戦しやすい内容になっています。親子での工作にもお勧めです。
作品情報
【難易度】 (初級~中級者向け)
【予算】2000円(ただし、使う塗料はわずかです)
【製作期間】約2日
【主な材料】
- すのこ1枚
- 鉄板(0.5x300x400) 1枚
- KAKERU PAINT(塗ると黒板になるペンキ)
- お好きな塗料
- 超多用途接着剤
【主な道具】
- 紙やすり
- メラミンスポンジ(激落ちくん)
- のこぎり
- かんなとのみ(なくても大丈夫)
こんな方におすすめ
- 初心者だけどDIYに挑戦したい
- 電動工具を使わないで、子供も一緒に楽しめる簡単なDIYをしてみたい
- 書いても消せる子供たちのお絵描きコーナーを作りたい
目次
材料の準備
大掃除していたらでてきた使っていない「すのこ」。これを再利用しようとして思いついたのがミニ黒板です。

今回の出費のメインは鉄板とKAKERU PAINT
ミニ黒板を作るときに要となるのが鉄板と、塗装面がチョークで描けるようになるKAKERU PAINTです。
KAKERU PAINT単体ではマグネットが使えません。今回はマグネットも使えるようにしたいので、鉄板に塗装することにしました。



KAKERU PAINTは色が豊富ですので、お部屋の雰囲気に合わせた色の黒板を作ることができます。
今回はあまり見かけない、ミカン色の黒板を作ることにしました。
そしてもう一つ、今回のDIYを可能にしたのが超多用途接着剤です
鉄板と木材を接着するにはこれを使います。
木工ボンドと違いオープンタイムが必要な接着剤ですので、裏の使い方を見ながら使いましょう。鉄板と木材がしっかりくっつきます。
すのこの加工
すのこをのこぎりでカット
まず初めに、イラストの通りにすのこをカットします。

すのこの切り方
カットするのはこの二か所のみ!
今回、家にあったすのこは750x330(mm)で、イラストのように上から60mmと下から430mmのところでカットしました。

すのこの組み立て方
上のイラストで赤丸で囲った部分の短くカットしたパーツは、チョーク置き場になります。
すのこの角は危ないので、丸くやすりがけしました。
中級者向けのちょっと一工夫
ここで中級者向けの一工夫。
鉋(かんな)やトリマーを持っていたら、それらを使ってチョーク置き場にあたる部分の面取りをします。

赤く塗った部分だけ面取りします

カットしたもう一つのすのこの桟も、写真のように面取りします
カットしたすのこの上の部分の桟も、写真のように面取りします。
そうすると、二つのすのこを組み合わせたときにくぼみになって、チョークが転がりにくくなります。
そしてもう一つの工夫がこちら。壁に掛けるときのフックがずれないように鑿(のみ)で削りました。

初めにのこぎりで切り込みを入れます

使うフックの幅だけのみで削ります

幅ぴったりのくぼみのおかげで、フックがしっかり固定されます
鑿や鉋がない場合は、壁につけるときのフックの形を変えたり、すのこの部分に穴をあけて紐で吊るすなどすれば安定して壁に吊るせると思います。
この先DIYのレベルを上げて組み木をするときに、鑿は必要になります。何本か持っておくと、ちょっとした細工をするときにとても役立ってくれます。
こちらの記事では、初心者向けの替え刃式鉋を紹介してますので、興味のある方はご覧ください。
-
替え刃式鉋(かんな)はDIY初心者におすすめ!面取りの方法など、詳しい使い方を紹介します
替え刃式鉋は、初心者に特におすすめできる鉋です。比較的安く手に入れることができ、扱いが簡単で、DIYの仕上がりが確実に良くなります。替え刃式鉋の仕組みと使い方について詳しく紹介します。
続きを見る
すのこの組み立てとパテで穴埋め
パーツがそろったら組み立てます。といっても、すのこの切れ端とメインのすのこ部分を木工ボンドで接着するだけです。

メインすのことカットした上の部分の桟部分を木工ボンドで接着します
くっつけてみると、桟と桟の接合部分(チョーク置き場)に小さい隙間ができてしまいました。

桟と桟をくっつけたところは、どうしても隙間ができてしまう
気にならない部分なのでこのままでもいいのですが、穴埋め用パテで埋めました。
パテで穴埋めすると、塗装の時に液たまりになりにくいメリットがあります。細かいほこりも隙間に落ちません。
ただし!注意!!ウッドパテを塗った部分にはステイン系の塗料が染みこみません。
ステイン系の塗料(例えばワトコオイルなど)を使うとパテの部分だけ色が染みこまないのでまだら模様になりますので、ステインで塗装を考えている場合は使わないほうが無難です。
ペンキなどの塗料で塗る場合は問題ありません。


木材に穴が開いたときに、手軽に補修できます
すきま部分をウッドパテで埋めるとこんな仕上がりになりました。

すきま部分をウッドパテでふさぎました。この部分はnuroという水性塗料で塗るので色むらはできません
チョーク置き場にあたるこの部分は、ベッド下収納を作ったときに使ったnuro水性塗料で塗るので、塗装後はパテの部分は隠れてしまいます。色むらにはなりません。
すのこと鉄板の塗装
鉄板をKAKERU PAINTで塗装

いよいよ鉄板にKAKERU PAINTで塗装します

一回塗っただけだと跡が目立ちますが、重ね塗りをすると目立たなくなります
鉄板をKAKERU PAINTで塗装します。
塗った感じはドロドロしています。写真のように刷毛跡がつきやすいのですが、二度塗りするとそんなに気にならなくなります。
今現在使用してみて、チョークが引っかかるなどの不具合はありません。
すのこはVINTAGE WAXで塗装
すのこの塗装ですが、手持ちの使いかけ塗料がたくさんあったので塗装実験をしました。

塗装実験の結果、今回はVINTAGE WAXのウォルナットにしました
すのこの塗装は、黒板の色とも兼ね合わせてお好みで!今回は塗装試験の結果、写真左上のVINTAGE WAXのウォルナットに決めました。
チョーク置き場の部分には、ベッド下収納を作ったときに余ったNURO(白)を使うことにしました。

すのこ部分はVINTAGE WAXを塗ります。
メラミンスポンジで塗りこんで、いらない布で磨きます。

塗りたくない部分はマスキングテープで保護
チョーク置き場の部分と上の桟の部分はnuroで塗装するので、VINTAGE WAXがつかないようにマスキングテープで保護しながら塗り分けました。


すのこの切れ端を適当なサイズにカットして使ってます
鉄板を張り付ける部分は、隠れてしまうので塗装しませんでした。
忘れてはならないのが、すのこをカットした時にできた真ん中部分の切れ端です。
これは鉄板の角を保護するのに使うので、同じようにVINTAGE WAXで塗装しました。

超多用途接着剤で鉄板とすのこを貼り付ける
鉄板の角はとがっているので危ないです。すのこの切れ端を張り付けて隠します。
木材を鉄板をくっつけるには超多用途接着剤を使います。

鉄板と木材を接着できる超多用途接着剤
使い方は簡単。貼りたい材料の両面に接着剤を塗ったら5分そのままにし、5分後に貼り合わせます。
軽く押さえれば鉄板と木でもしっかりくっつきます。

両面に塗ったら5分置いてから貼り合わせます
この接着剤で鉄板の四隅を隠したら、すのこ本体と鉄板も同じように貼り合わせます。
すのこをリメイクしたミニ黒板の完成!

マグネットもくっつく!オリジナルのみかん色黒板の完成
黒板といえば学校の緑色を想像しますが、KAKERU PAINTの豊富なカラーリングのおかげでカラフルな黒板ができました。
色の紹介はこちらのリンクからどうぞ。
鉄板に塗装することでマグネットも使えるようになりました。


桟の部分を面取りして貼り合わせているので、チョークを置いても転がり落ちません。

面取りした溝のおかげで、チョークが落ちません
最後におすすめなのがこれ、POPゲルチョークです。
黒板がカラフルならチョークもカラフルに!こちらのチョークは8色も展開されています。
このチョーク、書いても粉は出ないし、柔らかい書き心地、そして消すときは水拭きでさっと消せる。
特に子供部屋に黒板を作った場合、ゲルチョークはお勧めです。

この時使ったKAKERU PAINTの残りを使って、もっと大きな伝言板を作った記事はこちらです!
-
壁一面に棚をDIY!本棚と黒板付きの壁面収納の作り方
こんにちは、このはです。 家の中のちょっとした隙間を有効活用して、壁一面に壁面収納を作りました。 下段は本をディスプレイ ...
続きを見る