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ダイニングにぴったりの木製ベンチをDIY!

2022年4月28日

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こんにちは、このはです。

我が家は5人家族です。しかし、我が家のダイニングテーブルには椅子が4つしかありません。

そう!椅子が4つだと5人家族では足りないんです!

言われてみると、椅子が5個のダイニングセットって見かけないなぁ

大きいテーブルにして、椅子をたくさん置けば問題解決ですが、部屋の広さには限りがあります。椅子を作って足しても、横に2脚並べると狭くて動きにくくなります。

さて、どうしようかと考えていたところ、ダイニングベンチなるものを発見。

これなら2人横並びに座っても気にならない!

このは
こんなすてきなもの、作るしかないね!

今回は、テーブルのサイズに合わせて作る、丈夫なベンチのDIYを紹介します。

作品情報

【難易度】 (中級者向け)

【主な材料】

  • 6フィート1x4材 x3
  • 6フィート2x4材 x2
  • 910mm 2x2材 x3
  • 塗料

【主な道具】

  • ノコギリ
  • 電動ドリル
  • 作業台、クランプ
  • ケヒキ
  • 各種治具(直角切りガイド等)

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昔作ったベンチの紹介

本題に入る前に、DIYを初めて間もないころ作ったベンチを紹介します。

始めて作ったベンチ

初めて作ったベンチ

食器棚を作ったときの記事を参考にして、ビスとボンドで組み立てています。

食器棚の作り方
格子戸扉がおしゃれな和風食器棚をDIY! 

続きを見る

ビスをダボ埋めして作りました

ビスをダボ埋めして作りました

こちらは4年のあいだ問題なく使えましたが、ビスのゆるみからか、がたつきが気になるようになりました。

椅子のがたつきはあぶない!
このは
金具でがっちり固定すればもっと長持ちしたんだろうね

今作はより頑丈で長持ちするように、組み木手法を取り入れて作ることにしました。

caDIY3Dで設計

まずベンチのサイズを決めます。横1000mm高さ440mmにしました。

サイズが決まったら、ここからはcaDIY3Dを使って設計します。

caDIY3Dとは長年愛用している設計ソフトです。詳しい紹介はこちらの記事をごらんください。

設計ソフトはこちら
caDIY3Dの紹介
caDIY3Dの機能と使い方 ~DIY初心者向け設計図・木取り図作成ソフト 

続きを見る

完成した設計図はこちらです。

ベンチの全体図

ベンチの全体図

ベンチの裏

ベンチの裏

脚の部分に、追い入れ継ぎでを一本いれます。

この貫がないと、ベンチは歪んで弱くなってしまいます。

追い入れ継ぎ

追い入れ継ぎで貫を入れる

天板を乗せる部分には、下の図のような加工をします。ここが今作のミソです。

変則的な加工

変則的な加工

このは
すごく難しそうな加工にみえますが、道具と治具があれば加工できます
DIYに慣れて、作品をワンランクアップさせたいときに挑戦する価値あり!

設計ができたら、caDIY3Dに木とり図を作成してもらいます。木とり図とは、木材からパーツを切り出すときの図のことです。

木とり図

木とり図

木とり図はホームセンターで木材を買った後、カットサービスを利用するときに必要になります。

木とり図を忘れずに持って、材料を買いに行きましょう。

材料の準備

ホームセンターで木材を購入し、カットサービスを利用して木材はカットしてもらいました。

使用する木材

使用する木材

アカシア集成材という木目の綺麗な材を見つけたので、こちらを脚と天板に使います。

アカシア集成材

アカシア集成材

各木材が設計図のどの部分に当たるのか、番号や記号を振って分かるようにしておきます。

マスキングテープにアルファベットを書いて貼り、設計図と木材を対応させました。

木材に記号をふっておく

木材に記号をふっておく

このは
これをしておかないと左右を取り違えるミスなどをしてしまいます
経験者は語る…

木材の加工

墨付け

ノコギリを入れる部分や切り落とす部分が分かるように、木材に鉛筆で線を書きこみます(墨付け)。

間違えないように、切り落とす部分には×印を付けます。

線を引き切り落とす部分に×を付ける

線を引き、切り落とす部分に×を付ける

ケヒキで線を引くと、ケヒキの溝がノコギリの刃先を置くガイドになり、加工精度が上がります。

ケヒキで墨線をひく

ケヒキで墨線をひく

追い入れ継ぎの加工(スクレーパーを使う場合)

脚の部分の追い入れ継ぎの加工をします。まず初めに、スクレーパーを使う方法を紹介します。

止型スコヤで直角をとり、追い入れする木材を置きます。マグネットシートを貼りつけた角材ではさむように両面テープで貼り付けます。

追い入れす木材を角材ではさむ

止型スコヤで直角をとる

マグネットシートを付けた角材は貼り付ける

マグネットシートを付けた角材を貼り付ける

この角材の間に、ストッパーをつけたノコギリで細かく切り込みを入れます。

ストッパーを付けることで、一定の深さの切り込みを入れ続けることができます。

ストッパーをつけたノコギリで切り込みを入れる

ストッパーをつけたノコギリで切り込みを入れる

何本か切り込みを入れたら、スクレーパーで切り込んだ個所をパキパキ折っていきます。

何本か切り込みを入れたらスクレーパーを用意

何本か切り込みを入れたらスクレーパーを用意

パキパキ折っていく

パキパキ折っていく

追い入れ継ぎの溝が掘れました

追い入れ継ぎの溝が掘れました

デコボコしているので、ルータープレーンで溝をきれいにしました。

ルータープレーンで溝をきれいにします

ルータープレーンで溝をきれいにします

追い入れ継ぎの加工(鑿を使う場合)

次に鑿を使って溝を掘る方法を紹介します。溝が深い場合はこちらの方法をお勧めします。

先ほどと同じようにマグネットシート付角材を使って溝を掘る位置を決め、切り込みを入れます。

鑿で削り取るので、墨線より気持ち手前まで切り込みを入れると仕上がりがきれいになります。

角材を貼りつけて切り込みを入れる

角材を貼りつけて切り込みを入れる

切り込みを入れました

切り込みを入れました

鑿を使って削り取ります。

鑿で削り取る

鑿で削り取る

溝が掘れました

溝が掘れました

溝できました。木材がきちんと入るか確認しておきます。この時き多少ならきつくても大丈夫です。

確認します

確認します

切り欠き加工

×を付けた部分を切り落とします。精度を上げるために、刃付きノコ刃スペーサーとノコギリガイドを使い加工しました。

この二つの治具については、こちらの記事で紹介しています。

ノコ刃スペーサー
ノコギリと治具を使った蟻継ぎの作り方(2)

続きを見る

刃付きノコ刃スペーサーとノコギリガイド

刃付きノコ刃スペーサーとノコギリガイド

ガイドを使って切りこみを入れる位置を決めます。

ノコ刃スペーサー

ノコ刃スペーサー

ノコギリで×印を切り落とします。

ガイドに沿わせて切り込みを入れる

ガイドに沿わせて切り込みを入れる

切り落とした入隅は、カッターを使ってきれいにしておきます。このひと手間で、きれいな仕上がりになります。

入隅をきれいにしておく

入隅をきれいにしておく

きれいに切り欠き加工できます

きれいに切り欠き加工できます

×印の部分をすべて切り落としたら出来上がりです。

加工できました

加工できました

ダボ埋めの下穴をあける

組み立て前にダボ埋めの下穴をあけます

ダボ埋めとは、ビスを打った後に木栓を入れてビスの頭を隠す方法です。こちらの記事でダボ埋めのしかたを写真付きで紹介しています。

ダボ埋めのしかた
ダボ継ぎと組み立て方
ボックスシェルフDIYで実践!初めてのDIYでも失敗しない⑥ダボ継ぎを使った組み立て方

続きを見る

ダボ埋めの仕方

ダボ埋めの仕方

下穴あけに必要な道具はこちらになります。

ドリルビットと2x4定規

ドリルビットと2x4定規

2x4定規で下穴をあける位置を決め、下穴錐でビスの下穴をあけます。

下穴をあける

下穴をあける

同じ位置に、ダボを埋め込む穴をあけます。今回はΦ8mmの穴をあけました。

下穴とダボ埋めの穴をあける

下穴とダボ埋めの穴をあける

天板は足を組み立ててからバランスをみて位置を決めるので、下穴はあけておきません。

これで組み立て前の加工はおしまいです。

加工が終わりました

加工が終わりました

組み立て

脚の部分から組み立てます。追い入れの部分にボンドを塗り組み立てます。

ボンドを塗って組み立てる

ボンドを塗って組み立てる

貫の部分

貫の部分

ビスも打っておきます。

ビスを打ちます

ビスを打ちます

次に上の部分を組み立てます。

ベンチの上の部分

ベンチの上の部分

ここから先は床での作業に変えました。

このは
設計図と見比べながら、確認しつつどんどん組み立てましょう
ベンチの形に近づきました

ベンチの形に近づきました

一番の難所

一番の難所

カンナを持っている場合は、細かい出っ張りや段差を修正しましょう。

気になるところはカンナで修正

気になるところはカンナで修正

天板部分の接着は、ボンドを塗ってクランプで挟んで圧をかけます。圧をかけるとボンドがしっかりくっつきます。

この時、クランプで天板を傷つけないように、当て木をして挟みます。

天板はクランプで圧をかける

天板はクランプで圧をかける

天板の接着が終わったら、ビス打ちします。

ツーバイフォー定規を使い下穴の位置を決めると、仕上がりがきれいです。

2x4定規を使って下穴の位置を決める

2x4定規を使って下穴の位置を決める

下穴が木材を貫通しないよう、深さの目安としてマスキングテープを巻き付けておきます。

マスキングテープを深さの目安にする

マスキングテープを深さの目安にする

もう一つ、仕上がりをきれいにするコツがあります。

一番目立つ場所だからこそ、ダボ穴をきれいにしたい!そういう時は、スターエムさんの竹用ドリルをお勧めします。

切れ味が良く、バリのないきれいな穴をあけることができます。

竹用ドリル

竹用ドリル

このは
このドリルを使ったときは、普段使いのドリルビットとの違いにびっくりしました
もったいないから、ここぞってときだけ使ってるんだよね
ダボ穴がきれいに空きました

ダボ穴がきれいに空きました

ダボ埋め

ビスの頭を木栓を使って隠しましょう。

初めに木栓の穴にボンドを入れます。

木栓の穴にボンドを入れる

木栓の穴にボンドを入れる

次に木栓を差し込みます。

今回は8mmの穴をあけたので、8mmの丸棒チーク材を短く切って使いました。

8mmチーク丸棒を栓にする

8mmチーク丸棒を栓にする

はみ出したボンドは、乾く前に濡れた布でふき取ってください。ボンドが乾いたら、クラフトソーではみ出た木栓を切り落として完成です。

ダボ埋めできました

ダボ埋めできました

天板ができたら、裏に補強用の木材をボンドとビスでくっつけましょう。

天板の裏の木材も忘れずに

天板の裏の木材も忘れずに

このは
これで組み立ては全部終わったよ!

サンディング

組み立てが終わったら、ここでサンディングします。

#240のヤスリをリョービのミニサンダを使ってかけました。

塗装

木目をいかすために、塗装はくるみオイルを使いました。

created by Rinker
LA TOURANGELLE(ラ・トゥランジェル)
塗りにくい所から始める

塗りにくい所から始める

仕上げのワックスはブライワックスのクリアーを使いました。

ブライワックスクリアー

ブライワックスクリアー

完成

完成

完成

木目がきれいな木製ダイニングベンチが完成しました。

1作目と比べてみる

1作目と比べてみる

一作目と比べました。

座ってみると、組み木手法を用いて作成した今回のベンチは非常に安定していました。末永く使えそうです。

しっかりした家具を作れるようになることは、安心を手にすることなので、ぜひ挑戦してみてください。

  • この記事を書いた人

このは

イラストと初心者向けのDIY担当。ブログをイラストで盛り上げ中。編み物を含めた裁縫全般の記事も書いてます。競技かるたもやってますので、「さくやこのはな」の歌はとてもなじみ深いです。