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子供用ベッドを2x4を使って自作しよう! ~安全性、耐久性を重視した設計方法について

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全体図

さくやです。

前回は概要について書きましたので、今回からは具体的な部分について詳しく書いていきます。

子供用ベッドを2x4で自作しよう! ~予算3万、賃貸暮らしでもできる3段ベッドDIY《記事一覧》

子供でも大人でも、自分で作ったベッドならテンション上がりますよね!2x4を使ったベッドの作り方を、全6回の連載記事でご紹介します。安全性、耐久性にこだわる方におすすめです!

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今回は子供用ベッドの安全性、分解&組み立て(セパレート)可能式にするための方法など、設計の際に考えるべき点についてまとめます。

こんな方におすすめ

  • 子供用ベッドを自作したいけど、安全性が気になる
  • できれば3段(2段)ベッドはいつかセパレートして使いたい、引っ越しの時には分解できるようにしておきたい
  • 設計の際の参考のために、具体的なサイズが知りたい

子供用のベッドを作る際に、気を付けること

子供用のベッドを作るにあたっては、以下の点に気を付けたいものです。

  1. 安全性第一子供に怪我をさせない!
  2. 引っ越しの可能性があるので、分解&再組立て可能にする
  3. できればコストを抑えたい。三段ベッドの目標は3万円!

1つ目は言うまでもないことですね。子供が使うものなので、最優先で考えましょう。

2つ目については、賃貸住宅暮らしならではの注意点です。引っ越しの可能性があるので、分解してまた組み立てられるようにする必要があります。
また、3段のベッドを分離して使うという『セパレート式』にするためにも必要となります。

3つ目は、親にとって切実な願いです・・

さくや
市販のベッドを買うほど懐の余裕がないから、自作しているわけで。だから市販のベッドよりも低価格で仕上げたいよね

この三つの点について、詳しく書いていきますね。

安全な子供用ベッドを作るために、JIS規格を参考にしながら設計しよう

子供が使うものだから、安全性には気を遣いたい

なんといっても子供が使うものです。
どんな使い方をするか分かったものじゃありません。

そんなわけで、三段ベッドは耐久性はもちろん、
転落防止についても十分に気を付けたいところ。

さくや
正直言うと『三段目から転落したらどうしよう』という懸念が子供用三段ベッド自作の最大のネックでした・・

とはいっても、100%の安全性というのはあり得ないし、
三段ベッドが市販されている以上、
ちゃんと対策すれば大丈夫と考えてもいいのかなと思います。

なので、安全性について考えるときは次の三点をガイドラインにしたいと思います。

  1. 市販されているベッドの設計・寸法を参考にする
  2. 二段ベッドに関するJIS規格の記載を参考にする
    https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html
    ※ただし厳密な検査とかは無理なので、あくまで参考程度
  3. 最終的には自己責任

転落防止のために気を付けること

うちの子供はとんでもなく寝相が悪いです!(笑
朝起きたら奇想天外な場所にいることも珍しくありません。

さくや
いやほんと、子供の寝相ってすごいですよね!一人目の時なんかは毎朝爆笑していました。二人目、三人目ともなると慣れてしまいますが

そんな子供でもベッドから落ちることの無いように気を付ける必要があります。
対策として考えられるのは下記二つです。

てすりとはしご

①転落防止柵を付ける

どんなベッドもついていますよね。当然必要。JIS規格によれば

7.b) C 上段の床板上面から手すり上端(最も低い部分)までの高さ200 mm以上

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

とあります。寝ている子供が落ちないよう、手すりの高さは20cm以上必要ということですね。
この寸法はマットレスの上面から手すり上端までの距離で考える必要がありそうです。

また、手すりと床板の間の隙間から落ちてしまわないよう、
子供の頭が通らない間隔にするようにしました。

②はしご用に開ける入り口の大きさは最小限にする

そして前面すべてが手すりでは入れませんので(笑)、
手すりの一部を開けてはしごを取り付ける必要があります。

はしごの入り口から子供が落ちないかが心配だったのですが、JIS規格によれば

7.b) H はしごの踏み板の長さ 250mm以上

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

とありますので、手すりに25cm以上開いていても大丈夫と解釈しようと思います。

市販品では、はしごの踏み板の長さと手すりの入り口が
ほぼ同じ大きさになっているからです。

さくや
この解釈は強引な気もしますが、専門家がどのように考えているのかは調べてもわかりませんでした。 市販のベッドを見るかぎりは、こう解釈しても問題ないのかなと思います

実際は25㎝では狭すぎるので、市販のベッドを参考に寸法を決めました。

自作ベッドでは耐久性も重要

子供が使うものですから、何をされるかわかりません。
子供なら飛んだり跳ねたりはあたりまえ、
はしご以外の部分をよじ登るなんてこともするはず。

そんなわけで、ちょっとやそっとでは壊れないよう
頑丈に作る必要があります。

さくや
実を言えば、壊されても直せばいいだけではあるんだけど。とはいえ、手すりが壊れて子供が落ちるなんてことがあっても困るから

耐久性を確保するために

ホームセンターで売られているSPF材(1x4/2x4)を最大限活用することにしました。
SPF材で家が作られているのですから、
ちゃんと組めば間違いない強度が得られるはずです。

注意しなければならないのは、その組み方ですね。
特に三段ベッドの場合、次の点について気を付ける必要があります。

  1. 段と段をどうつなぐのか(取り外し可能とするのであれば、その方式)
  2. 上に乗る人間の体重を、どう分散させるか
  3. 全体としてゆがみが発生しないよう、どう補強するか

①段と段のつなぎ方

家具メーカーであれば、ここは金具一択でしょう。
しかし私たちは素人なので、金具を扱うスキルはありません。

金具を使わず、強固に上下段を連結できて、しかも分解可能な方式・・いろいろ考えた結果、
各段の短い2x4材はダボで連結し、長い2x4材で側面を補強する方式にしました。
これなら縦の荷重に強く、横ずれの力にも耐えられます。
加工難易度もそれほど高くありません。

柱の継ぎ方

ダボ継ぎについてはこの記事が参考になります。

さくや
この記事でも、いつかダボ継ぎの記事を書きたいな

上の絵では非表示ですが、手前にもう一枚1x4を貼り付けて横向きの力に耐えられるようにします(冒頭の絵参照)

②ダボ継ぎのメリットと注意点

ダボ継ぎにするメリットは、接着剤なしで接合できる点です。
これならば、もし引っ越しになったとしても分解して
再度組み立てることができます。

JIS規格に、参考になる記載もありました。

6 b) 8) 分離式のベッドの場合で上段及び下段の接合部にだぼを使用するときは,だぼの太さは,金属製の場合直径 8 mm 以上,木製の場合直径 12 mm 以上とし,片側のだぼの有効長さは,20 mm 以上なければならない

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

私は金具は使いませんので、木製の場合が当てはまりますね。
ただ、近所のホームセンターを探した限りでは直径12mm以上、長さ40mm以上の木ダボは扱っていませんでした。

ちょっと不本意ですが、直径8mm、長さ50mmのダボで代用することにします。

さくや
アマゾンでは売っていないサイズだけど、地元ホームセンターにはあったよ

JIS規格と照らし合わせると太さに若干の懸念がありますが、
ダボのみで接合するのではなく、2x4と1x4で側面補強しますので大丈夫でしょう。

このように接着剤を使わずダボ継ぎをする方法ならば、三段ベッドをシングルにバラして使うことも可能です。
ただしばらす場合、側面の長い柱はノコギリで切る必要はあります。
レイアウトを柔軟にアレンジしたい方は参考にしてみてください。

体重の分散のさせ方

子供とはいえ、いずれは大きくなります。
たとえそれが何十kgであろうとベッドが壊れては困りますので
うまく体重を分散させる必要があります。

薄い板一枚で体重を刺させるのは難しいですが、複数の板と、2x4で組んだ枠があれば
たとえ大人の体重であっても支えることができるようになります。

すのこを作る際の注意点

JIS規格によると、二段ベッドの床板は以下のような構造を持つ必要があるようです。

6. b) 2) 床板の落下防止構造を備えていなければならない
6. b) 4) 上段の床板は,通気性をもち,かつ,下段に異物などが落下しない構造でなければならない。

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

床板は通気性がなければならない

床板は通気性を持つ必要がある、つまり、すのこや網の構造にしろってことですよね。
市販のベッドを見るとおおむねすのこになっています。

よく作られている『すのこを利用したベッド』というのは、JIS規格の面から考えても合理的だったようです。

床板は、下に物が落ちない構造でなければならない

『下段に異物などが落下しない構造』というのはすのこと矛盾していますが、マットレスを置く前提ならば問題ないでしょう。
もちろん、床板自体が落下しないような構造とする必要があります。

今回作成する床板の構造

今回の場合はすのこの取り外しは必要ではないので、すのこと床板の一体型で設計しました。

すのこ

すのこ下の枠組みは2x4材、
上に並んでいるすのこはベニヤ合板(厚さ12mm)としています。
ベニヤ合板だけでも結構な耐久力がありますが、
それを2x4の枠で支えれば完璧でしょう。

すのこの構造は、コストにも影響する

重量に耐えられることが重要なのはもちろんなのですが、
ここはコストにも大きく影響する部分です。

たとえば、すのこ板を『ベニヤ合板』とするか、『1x4』とするか、『桐集成材』とするかで、ベッドにかかるコストが大きく変わってきます。

さくや
通気性が一番いいのは桐。桐で作りたいのはやまやまだけど、値段が高いからね・・。ちなみに、1x4ですのこを作ろうとすると、値段だけでなく重量がすごいことになるよ

すのこ板は子供の体重を支えられれば良いので
今回はコストをもっとも抑えられる方式であるベニヤ合板を選びました。
子供の体重だけでなく、私(大人)の体重であっても十分に支えることが可能です。

さくや
合板をバカにしちゃいけない、安くて軽くて耐久力がある優良材と考えてほしい。木場にある合板博物館に行ってごらん、イメージが変わるから

子供の体重は複数のすのこで分散され、それが2x4材の外枠に伝わることになります。

すのこと柱

この構造で懸念となるのは上に乗った子供の体重でベッド全体が斜めに歪んでしまうことですが、
各段の柱に添える2x4材、1x4材と、
周りを取り囲む手すりによって補強するので大丈夫です。

そして、木製であることにこだわりたい

ここまで、安全性と耐久性に着目しました。
これらは決しておろそかにできない部分なので、最優先で考えるべきです。

でも、それ以外は私の自由にしていいですよね。
ここから先は、私の好みです(笑

個人的に、子供には木と触れ合いながら育ってほしいと願っています。
だからベッドも、できるだけ自然な木がいい。

メインで使用するSPF材は、建材ではありますが立派な無垢材でもあります。
無垢の色を生かし、色付けはほとんどせずにすべすべにサンディングして蜜蝋ワックスのみで仕上げることにしました。
これなら素肌で触っても大丈夫です。

手すりは子供たちが昇り降りに使う可能性があるので
ある程度の耐久性があるように気を付けて。
足元にはちょっとした棚も作ってあげました。

さくや
実は、JIS規格では『前後枠及び手すりは、はしごの代わりにならないような構造でなければならない』(6 b) 10))とあるんですよね。
すみません、この一文だけは読まなかったことにしましたw

まとめ

さて、ここまで検討して、完成したものがイメージできれば
設計方針は決まりです!
つぎは設計方針を設計図に落とし、木とり図を作るという作業になります。

しかしその前に、設計に使うツールの紹介をしようと思います。
CADツールというものを使いますが、初めてでも使えるくらい簡単なものなので、ぜひ読んでみてください。

これがCADの真骨頂!
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今回はここまで!
また次の記事でお会いしましょう。

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DIYが趣味のシステムエンジニア。最初は子供三人のために家具を作っていましたが、最近は西洋かんなとジグを使った木工がメイン。DIYを始める人を応援したくてTwitterとブログを開設しました。 現在『DIYアドバイザー』資格に挑戦中!

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