木工と編み物、設計と道具 ~初心者向けのDIYブログ

さくやこのはのDIY

DIY 木工

子供用ベッドを2x4で自作しよう! ~安全性、耐久性を重視した設計方法について

投稿日:2019年5月26日 更新日:

全体図

さくや(@sakuyakonoha77)です。

前回は試作品の作り方について書きましたので、今回はベッドの設計について詳しく書いていきます。子供用ベッドの安全性など、設計の際に考えるべきことについてまとめます。

前回の記事を読んでいない方は、下の記事もご覧になってみてください。

子供用ベッドを2x4で自作しよう! ~賃貸でもできる三段ベッドDIY《試作品&記事一覧》

2x4を使ったベッドの作り方をご紹介します。試作品の作り方、設計方法、組み立て方について詳しく説明します。特に安全性、耐久性が気になる方にお勧めです。

続きを見る

こんな方におすすめ

  • 子供用ベッドを自作したいけど、安全性が気になる
  • できれば3段(2段)ベッドは分解できるようにしておきたい
  • 設計の際の参考のために、具体的なサイズが知りたい

子供用のベッドを作る際に、気を付けること

子供用のベッドを作るにあたっては、以下の点に気を付けたいものです。

  1. 安全性第一子供に怪我をさせない!
  2. 引っ越しの可能性があるので、分解&再組立て可能にする
  3. できればコストを抑えたい。三段ベッドの目標は3万円!

1つ目は言うまでもないことですね。子供が使うものなので、最優先で考えましょう。

2つ目については、賃貸住宅暮らしならではの注意点です。引っ越しの可能性があるので、分解してまた組み立てられるようにする必要があります。また、3段のベッドを分離して使うという『セパレート式』にするためにも必要となります。

3つ目は、親にとって切実な願いです・・

さくや
市販のベッドを買うほど懐の余裕がないから自作しているわけで。だから市販のベッドよりも低価格で作りたい

この三つの点について、詳しく書いていきます。

安全な子供用ベッドを作るために、JIS規格を参考にしながら設計

子供が使うものだから、安全性には気を遣いたい

なんといっても子供が使うものです。どんな使い方をするか分かったものじゃありません。

そんなわけで、三段ベッドは耐久性はもちろん、転落防止についても十分に気を付けたいところ。

さくや
正直言うと『三段目から転落したらどうしよう』という懸念が子供用三段ベッド自作の最大のネックでした・・

とはいっても100%の安全性というのはあり得ないし、三段ベッドが市販されている以上、ちゃんと対策すれば大丈夫と考えてもいいのかなと思います。

そこで安全性について考えるときは次のふたつをガイドラインにしたいと思います。

  1. 市販されているベッドの設計・寸法を参考にする
  2. 二段ベッドに関するJIS規格の記載を参考にする
    https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html
    ※ただし厳密な検査とかは無理なので、あくまで参考程度

転落防止のために気を付けること

うちの子供はとんでもなく寝相が悪いです。朝起きたら奇想天外な場所にいることも珍しくありません。

そんな子供でもベッドから落ちることの無いように気を付ける必要があります。対策として考えられるのは下記二つです。

てすりとはしご

①転落防止柵を付ける

どんなベッドもついていますよね。当然必要です。JIS規格によれば

7.b) C 上段の床板上面から手すり上端(最も低い部分)までの高さ200 mm以上

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

とあります。寝ている子供が落ちないよう、手すりの高さは20cm以上必要ということですね。この寸法はマットレスの上面から手すり上端までの距離で考える必要があります。

また、手すりと床板の間の隙間から落ちてしまわないよう、子供の頭が通らない間隔にするようにしました。

②はしご用に開ける入り口の大きさは最小限にする

そして前面すべてが手すりでは入れませんので(笑)、手すりの一部を開けてはしごを取り付ける必要があります。

はしごの幅が大きいと、はしごの入り口から子供が落ちないかが心配でした。しかしその点についてはJIS規格には特に記載はないので、気にしなくてもよさそうです。

はしごの幅については、JIS規格に

7.b) H はしごの踏み板の長さ 250mm以上

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

とありました。実際は25㎝では狭すぎるので、市販のベッドを参考に寸法を決めることにします。

子供用ベッドは耐久性も重要

子供が使うものですから、何をされるかわかりません。ちょっとやそっとでは壊れないよう頑丈に作る必要があります。

さくや
実を言えば、壊されても直せばいいだけではあるんだけど・・手すりが壊れて子供が落ちるなんてことがあっても困るからね

耐久性確保のために、建築で使われる2x4を活用

耐久性確保のために、ホームセンターで売られているSPF材(1x4/2x4)を最大限活用することにしました。
SPF材で家が作られているのですから、ちゃんと組めば間違いない強度が得られるはずです。

注意しなければならないのは、その組み方ですね。特に三段ベッドの場合、次の点について気を付ける必要があります。

  1. 段と段をどうつなぐのか(取り外し可能とするのであれば、その方式)
  2. 上に乗る人間の体重を、どう分散させるか
  3. 全体としてゆがみが発生しないよう、どう補強するか

①段と段のつなぎ方

三つのベッドを縦に連結する方法は、家具メーカーであれば金具一択でしょう。しかし私たちは素人なので、金具を扱うスキルはありません。

連結する際には次の三点を実現したいところです。

  • 素人でも可能な方法(金具埋め込みとかは難易度が高い)
  • 十分な強度が得られる方法
  • 引っ越しやセパレートを想定して、分解可能な方法

だいぶ贅沢な要求になっていますが(笑)、DIYではあきらめる必要はありません。やりたいことを、やれるように頭をひねりましょう。

いろいろ考えた結果、縦の短い柱は太めのダボで連結し、長い2x4材と1x4材で周りに打ち付けて添え木にする方式にしました。

これなら縦の荷重に強く、横ずれの力にも耐えられます。ダボ継ぎさえできれば難易度も高くありません。

さくや
ダボ継ぎは初めてだと難しそうに思えるけど、大丈夫。実際やってみれば難しくないよ
柱の継ぎ方

上の絵では非表示ですが、手前にもう一枚1x4を貼り付けて横向きの力に耐えられるようにします(冒頭の絵参照)

②ダボ継ぎのメリットと注意点

ダボ継ぎにするメリットは、接着剤なしで接合できる点です。これならば、もし引っ越しになったとしても分解して再度組み立てることができます。

JIS規格に、参考になる記載もありました。

6 b) 8) 分離式のベッドの場合で上段及び下段の接合部にだぼを使用するときは,だぼの太さは,金属製の場合直径 8 mm 以上,木製の場合直径 12 mm 以上とし,片側のだぼの有効長さは,20 mm 以上なければならない

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

私は金具は使いませんので、木製の場合が当てはまります。ただ、近所のホームセンターを探した限りでは直径12mm以上、長さ40mm以上の木ダボはどこも扱っていませんでした。

仕方がないので直径8mm、長さ50mmのダボで代用することにします。ダボのみでの連結ではなく、側面を木材で補強しますので問題ありません。

すのこ部分の設計

子供とはいえ、いずれは大きくなります。たとえそれが何十kgであろうとベッドが壊れては困りますので、うまく体重を分散させる必要があります。

すのこを作る際の注意点

JIS規格によると、二段ベッドの床板は以下のような構造を持つ必要があるようです。

6. b) 2) 床板の落下防止構造を備えていなければならない
6. b) 4) 上段の床板は,通気性をもち,かつ,下段に異物などが落下しない構造でなければならない。

https://kikakurui.com/s/S1104-2004-01.html

床板は通気性がなければならない

床板は通気性を持つ必要がある、つまり、すのこや網が最適と言うことです。よく作られている『すのこを利用したベッド』というのは、JIS規格の面から考えても合理的だったようです。

床板は、下に物が落ちない構造でなければならない

『下段に異物などが落下しない構造』というのはすのこと矛盾していますが、マットレスを置く前提ならば問題ないでしょう。もちろん、床板自体が落下しないような構造とする必要があります。

今回作成する床板の構造

今回の場合はすのこの取り外しは必要ではないので、すのこと床板の一体型で設計しました。

すのこ

すのこ下の枠組みは2x4材、上に並んでいるすのこはベニヤ合板(厚さ12mm)としています。ベニヤ合板だけでも耐久力がありますが、それを2x4の枠で支えれば完璧でしょう。

すのこの構造は、コストにも影響する

重量に耐えられることが重要なのはもちろんなのですが、ここはコストにも大きく影響する部分です。

たとえば、すのこ板を『ベニヤ合板』とするか、『1x4』とするか、『桐集成材』とするかで、ベッドにかかるコストが大きく変わってきます。

さくや
通気性が一番いいのは桐。桐で作りたいのはやまやまだけど、値段が高いからね・・。ちなみに1x4ですのこを作ろうとすると、耐久性は完璧だけど重量がすごいことになるよ

すのこ板は子供の体重を支えられれば良いので、今回はコストをもっとも抑えられるベニヤ合板を選びました。大人の体重であっても十分に支えることが可能です。

さくや
合板は安くて軽くて耐久力がある優良材だね

子供の体重は複数のすのこで分散され、それが2x4材の外枠に伝わることになります。

すのこと柱

この構造で懸念となるのは、上に乗った子供の体重でベッド全体が斜めに歪んでしまうことです。それを補うために柱には無切断の1x4材、2x4材を打ち付け、周りを取り囲む手すりによって補強します。

木製であることにこだわりたい

ここまで、安全性と耐久性に着目しました。これらは決しておろそかにできない部分なので、最優先で考えるべきです。

でも、それ以外は私の自由にしていいですよね。ここから先は、私の好みです(笑

個人的に、子供には木と触れ合いながら育ってほしいと願っています。だからベッドも、できるだけ自然な木がいい。

メインで使用するSPF材は、建材ではありますが立派な無垢材でもあります。無垢の色を生かし、色付けはほとんどせずに、すべすべに磨いて蜜蝋ワックスのみで仕上げることにしました。これなら素肌で触っても大丈夫です。

手すりは子供たちが昇り降りに使う可能性があるので、ある程度の耐久性があるように気を付けて1x4材で頑丈に作ることにしました。足元にはちょっとした棚も作ってあります。

まとめ

さて、ここまで検討して、完成したものがイメージできれば設計方針は決まりです。

つぎは設計方針を設計図に落とし、木取り図を作るという作業になります。

しかしその前に、設計に使うツールの紹介をしようと思います。CADというものを使いますが、初めてでも使えるくらい簡単なものです。興味のある方は次の記事を読んでみてください。

これがCADの真骨頂!
はじめてでも直感的に使えるDIY設計ソフト 『caDIY3D』の紹介

かんたんに直感的に使えて、しかも無料ではじめることのできるDIY設計ソフト『caDIY3D』のご紹介です。設計、木取り図作成をものすごく!かんたんにしてくれるソフトです。DIY初心者の方にはもちろん、これまで苦労されてきたベテランの方にもおすすめです。

続きを見る

それでは、また次の記事でお会いしましょう。

ベッド作成の記事一覧はこちら

記事一覧
子供用ベッドを2x4で自作しよう! ~賃貸でもできる三段ベッドDIY《試作品&記事一覧》

2x4を使ったベッドの作り方をご紹介します。試作品の作り方、設計方法、組み立て方について詳しく説明します。特に安全性、耐久性が気になる方にお勧めです。

続きを見る

さくやこのはでオリジナルキャラを作ってみませんか?

SNSやブログで使えるオリジナルキャラを作成します 小物・表情差分・文字入れ無料☆趣味や職業にあわせてデザイン可
  • この記事を書いた人
  • 最新記事

さくや

DIYが趣味のシステムエンジニア。最初は子供三人のために家具を作っていましたが、最近は西洋かんなとジグを使った木工がメイン。DIYを始める人を応援したくてTwitterとブログを開設しました。 現在『DIYアドバイザー』資格に挑戦中!

-DIY, 木工

Copyright さくやこのはのDIY 2019 All Rights Reserved