道具・治具

初心者でもかんたん!自作木工クランプの作り方

自作木工クランプの完成

さくや(@sakuyakonoha77)です。

突然ですが、クランプ欲しくないですかーっ!?

ほしいぞ~っ!
はろ子

欲しいですよね? いくつでも欲しいですよねっ?

いくつでもほしいぞー!
はろ子

じゃぁ作りましょう!

作るんかいっ!?
はろ子

はい、というわけで、この記事では私が使っている自作木工クランプの作り方をご紹介します。

私が道具も技術もない駆け出しのころに作ったものなので、作り方はとても簡単

ホームセンターで木材をカットしてもらえば道具が無くても作れてしまいます!

DIYを始めたばかりの方でも大丈夫なので、ぜひ参考にして作ってみてください。

作品情報

【難易度】 (初級者向け)

【予算】約1,000円~2,000円

【製作期間】数時間

【主な材料】

  • 合板やパイン集成材など、厚さ9mmの板材
  • 全ネジ、蝶ナットもしくは高ナット、ワッシャー(すべてM8規格)

【主な道具】

道具が無くても作れます。

それでは物足りん!というこだわりの方は、以下の道具で好きなだけ素敵なクランプを作ってください(笑

  • 作業台&クランプ
  • ノコギリ(木工用、金属用)
  • 鉋、サンドペーパー

クランプの必要性

経験のある方も多いと思いますが、箱や額縁を作ろうとすると、通常のクランプでは作業しにくかったり、とにかくたくさんのクランプが必要になったりします。

俗にいう『クランプっていくつあっても足りないよね~』状態です。

クランプはいくつあっても足りない・・

クランプはいくつあっても足りない・・

これを解消するために、様々な形状や用途のクランプも市販されています。

額や箱づくりに特化したベルトクランプとか、

額づくりに役立つベルトクランプ

額づくりに役立つベルトクランプ

二枚の板を直角に固定して圧着できるコーナークランプとか。

とにかく長いバークランプとか。

どれも便利なのですが、場合に応じて様々な種類を揃える必要があります。大型小型・・などと揃え始めるとキリがありません。

しかもクランプは安いものではないです。大型クランプともなれば、一つ一万円を超えることもあります。それを何組も買うというのはお財布的に厳しい。

そこで、かんたんに作れて、どんな大きさでも対応できて、コスパ最強な自作木工クランプを作りました。

手軽な分、締め付ける力はそれほど強くは無いのですが、箱や額を作るくらいなら十分に対応できます。実際私はこのクランプを使ってベッド下収納を作成しました。

使用例
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本当にかんたんなので、ぜひ作ってみてください!

自作木工クランプの設計図

自作木工クランプの設計図

自作木工クランプの設計図

設計図はこの通りです。金具は設計図上では省略しています。

厚さ9mmの板を重ね合わせて作っています。上記サイズは一例なので、サイズは自由に変更して問題ありません。

クランプにスリットがあり、ここに二本のネジを通すことになります。スリット状にしているためネジを自由に動かせて幅調整ができるのがポイントです。

丸い穴をあけてネジを通すタイプの自作クランプもありますが、その方法だとネジが穴に引っかかりスムーズに動かないこと、幅調整できないことがネックになります。ここで紹介しているクランプはそれを解消するために工夫したものです。

注意点はただ一つ、板の厚みです。

今回はM8規格(直径8mm)の全ネジを使うので、板の厚みは8mmよりも少し大きい9mmがちょうどよいです。9mmの板材や合板から必要な部品を切り出しましょう。

自作木工クランプの材料

自作木工クランプの材料

自作木工クランプの材料

自作木工クランプに必要な木材

木材は何でもOKですが、強度がある方がよいので9mm厚の合板か、パイン集成材がよいでしょう。

さくや
合板だと縁のササクレがちょっと気になっちゃうから、パインがお勧めかな
自作木工クランプの木取り図

自作木工クランプの木取り図

木取り図はこの通り。300mm x 30mm の部品をたくさん切り出しただけです。木取りの際は長手方向に木目が通るようにして、折れにくくたわみにくくなるようにしましょう。

30mm x 30mmの部品も必要になりますが、それは余った300mmの材料から必要数切り出せばよいという魂胆です。もちろん、そのカットをホームセンターにお願いしても構いません。

さくや
私が30mmの材料のカットをホームセンターにお願いしなかったのは、カット担当の方の手を煩わせるのが心苦しかったからだよ
うぅん、わたしにはわかるよ。カット料金をケチっただけだよね~?
はろ子

1セットのクランプを作成するのに300mmの部品が4本30mmの材料が6個必要になります。上記の通り300mmの材料を21本切り出しておけば、4セットのクランプを作ることができます。

自作木工クランプに必要な金物

全ネジ

全ネジとは、頭の無いなが~いネジです。ホームセンターで販売されています。1メートル、もしくはもっと短い長さで販売されています。

大型のクランプを作る場合は1メートルの全ネジがそのまま利用できます。以前、ベッド下収納を作った際に使用したクランプは1メートルの全ネジをそのまま利用しました。

大型クランプで箱作り

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小物作成がメインの場合は1メートルのクランプは使いにくいので、全ネジを半分~1/3程度にカットして使うとよいです。

全ネジのカットをホームセンターに任せられれば楽ですが、金属用のノコギリがあれば自分で加工することも可能です。具体的な切り方は後で紹介します

4セットのクランプを作成する場合はM8規格の全ネジが8本必要となります。

全ネジは後で紹介する『高ナット(長ナット)』を使うと連結することもできます。小が大を兼ねるので安心ですね。

蝶ナット

蝶ナットはクランプを締め付けるための金具です。

ナットを回すことでクランプを締め付けるわけですが、ちょっと困るのは『たくさん回さなければならない』ことです。

その点、蝶ナットは指で勢いよくはじくことで一気に移動させることが可能です。こんな感じです。

蝶ナットではなく『高ナット』でも同様に使うことができます。どちらでも問題ありませんので、好みで選んでみてください。

さくや
高ナットの方が回しやすいと感じる方もいるかもしれないね。両方試してみるといいよ

蝶ナットでも高ナットでもどちらでもよいのですが、クランプを4セット作る場合はM8規格の蝶ナットが16個必要になります。

ワッシャー

ワッシャーはナットと木材の間に挟む金具です。座金と呼ぶこともあります。

これが無くてもクランプを使用することはできますが、締め付けるときにナットが木材に食い込むのが嫌なので挟んでいます。

ナットと同じ数必要となりますので、4セットのクランプを作る場合はM8規格のワッシャーが16個必要です。

自作木工クランプの作り方(簡易Ver.)

最初にも説明したとおり作り方はとても簡単です。道具がなくても作れるので、まずは道具を一切使わない作り方を紹介します。

木材はすべてホームセンターでカットしてもらいましょう。300mm x 30mm の木材を16個、30mm x 30mmの木材を24個、カットしてもらってください。

まずは木材を用意

まずは木材を用意

次に、長さ300mmの木材ひとつと、長さ30mmの木材を、ボンドでこのように接着します。

300mmの材料に30mmの木材を接着

300mmの材料に30mmの木材を接着

接着して20分~30分待ったら、さらに300mmの木材を乗せるように接着します。

クランプの部品がひとつ完成!

クランプの部品がひとつ完成!(面取りされているのは気のせいですw)

これで完成です!同じものを計8つ作成すればOKです。簡単ですよね。

ボンドでくっつけるとき、しっかり押さえなくていいの?
はろ子
さくや
大丈夫!ボンドの接着力は想像以上にすごいから、指で圧着すれば十分
木が反っちゃうこともあるんじゃないかなぁ
はろ子
さくや
そんときは広辞苑でもなんでも上に置いとけばいい
ざ、雑だ・・
はろ子
さくや
手を抜けるところでは手を抜くのだよ

このクランプをすぐに使いたい方は、下にある自作木工クランプの使い方までスキップしてください。

自作木工クランプの作り方(こだわりVer.)

ここからは、こだわりの方向けの作り方説明です。

ここで紹介する『全ネジの加工の方法』は役に立つと思うので、全ネジをカットする場合は読んでみてください。

そのあとの仕上げ加工は、クランプの実用性という意味ではほとんど意味がありません(笑

さくや
見た目と手触りがよくなるから、すこし満足度がアップするってくらいかな
誰得なんだか・・
はろ子
さくや
愚問だな・・自己満足に決まってる!クランプを眺めて悦に入るためなのだよ
はいはい
はろ子

全ネジの加工

全ネジをカットする必要がある場合は、金属用のノコギリを使います。

ただしそのまま全ネジを切ろうとすると、切りにくくて苦労します。

そこでお勧めするのは、木材をカットするときに使用する直角切り治具を利用する方法です。

直角切り治具で全ネジを切ることができる

直角切り治具で全ネジを切ることができる

直角切り治具と全ネジを作業台にクランプすることで、全ネジとノコ刃がブレるのを抑えることができます。

直角切り治具についてはこちらで詳しく紹介していますので、あわせて読んでみてください。

直角切り治具(ノコギリガイド)の作り方
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ただしノコギリで全ネジを切るとバリが残ることがありますので、その場合はヤスリでバリを取ってください。ついでに断面の面取りもしておくとよいです。

バリはヤスリで修正する

バリはヤスリで修正する

この調子で全ネジをカットしていき、計8本用意します。

全ネジのカット完了

全ネジのカット完了

木材の加工

材料の寸法を揃える

木材の誤差を修正していく

木材の誤差を修正していく

先程紹介した作り方(簡易版)の木材は、ホームセンターでカットしてもらったとはいえ、多少の寸法誤差があります。まずはこの寸法誤差を鉋と治具を使って正確に切り揃えます。

なんのために?
はろ子
さくや
寸法が多少ズレても実用上問題ないけど、せっかくだからピシッと揃えたい
なんかもう、よくわからない理由になってきたね~
はろ子
鉋で木材の幅を切りそろえる

鉋で木材の幅を切りそろえる

切りそろえた材料

切りそろえた材料

ここで使っている治具は鉋用の削り台です。材料の幅を正確に切り揃えることが可能です。詳しくはこちらで紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

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木材部品の仕上げ

木材の組み立ては、上で説明した作り方(簡易版)と同じです。

ただし、クランプを持っている方は材料接着の際にクランプを使いましょう。

さらに300mmの材料を接着する

さらに300mmの材料を接着する

クランプは必要ないんじゃなかったっけ~?
はろ子
さくや
必要はないが、あるに越したことはない!
もう意味わかんないよ~
はろ子

接着した後は、三枚重ねになった部品の両端をノコギリで1mm程度切り落とし、断面を切りそろえます。

そのあと表面を鉋で削って段差をなくし面一(ツライチ)にします。

鉋で面一(ツライチ)にする

鉋で面一(ツライチ)にする

最後に、鉋で面取りをして完成です。木口面は面倒なので8本まとめてやっちゃいましょう。端が割れないように注意してください。

鉋で面取りをする

鉋で面取りをする

木材加工完了(ここまでしなくてよいw)

木材加工完了(ここまでしなくてよいw)

おおぉ~~、無駄にキレイだねっ!
はろ子
さくや
はっはっは。無駄には余計だ

自作木工クランプの使い方

自作木工クランプの部品一式

自作木工クランプの部品一式

このクランプを使うには、部品をこのように組み立てます。

自作木工クランプの組み立て

自作木工クランプの組み立て

同じものを4セット作成すれば準備完了です。

自作木工クランプの完成

自作木工クランプの完成

使い方を言葉で説明するのは難しいのですが、なんとなくわかるかと思います。木製のクランプの間に材料を挟み、両側の蝶ネジを締めて使います。

自作木工クランプの使い方

自作木工クランプの使い方

大きなクランプを作るときは、合板を使うのが簡単です。カットした断面はササクレやすいので注意してください。

合板で作る大型クランプ

合板で作る大型クランプ

これらのクランプは箱作り板材のはぎ合わせで特に威力を発揮します。ぜひ様々なサイズを作って使ってみてください。

クランプを作成する際に使用した『西洋鉋』はこちらで詳しく紹介しています。とても使いやすく、仕上がりの美しい鉋なのでぜひ読んでみてください。

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このクランプはこちらの記事でも使用しています。

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さくや

DIYと木工と刃物研ぎとキャンプが趣味のシステムエンジニア。賃貸住宅でもできるDIYをメインテーマに、DIY特化ブログを運営しています。 相方のこのはは記事作成の他にブログのイラストを担当。ココナラとスキルクラウドで出品もしています。ぜひご利用ください

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