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ランタンケースを自作しよう! ~ぴったりサイズで小物も収納できるオリジナルケースを、設計図付きで紹介

投稿日:2019年8月3日 更新日:

さくや(@sakuyakonoha77)です。

夏ですね!夏と言えばキャンプ、キャンプと言えば焚火とランタン

ランタンは、アウトドアで大活躍する道具ですが、実は繊細で壊れやすいもの。そんなランタンを壊さないために、ぜひ専用のランタンケースが欲しいところです。

近頃はランタンケースの種類も増えて手に入りやすくなってきましたが、それでも市販品を買うと非常に高価です。こだわりのランタンをお持ちの方は、手持ちのランタンに合うケースが無くて困っているのではないでしょうか。

そんなときは自分でケースを作ってしまいましょう!この記事では、私がランタンケースを作成した際の設計図を紹介しつつ、ランタンケースの作り方を説明します。

ぜひお気に入りのランタンのための特製ケースを作ってあげてください。

こんな方におすすめ

  • ランタンケースについて、設計図付きの作り方を探している方
  • ペトロマックス、フュアーハンドなどの灯油(ケロシン)ランタンに興味がある方

私のランタン(ペトロマックスHK500 & フュアーハンド)の紹介

私がキャンプで使っているランタンは二つです。

  • PETROMAX(ペトロマックス) ランタン HK500
  • FEUERHAND(フュアーハンド) ランタン

どちらも燃料は灯油(ケロシン)。灯油は全国のガソリンスタンドで1リットル80円程度で買えますので、燃料費を気にせずにどんどん使えるのがうれしいところです。

さくや
でも今はガスか白ガスが主流で、灯油ランタン使いはあまりいなくて寂しい・・

メインランタンとして使っているのはペトロマックスHK500。

サブで使っているのがフュアーハンドです。

これを買う前は小さなガスランタンや焚火で明かりを採っていたのですが、ペトロマックスが来たことでキャンプライフが大きく変わりました。

テーブルに置くとまばゆいくらいに輝きます

テントサイトの雰囲気を大きく変えるランタン

日没後でも料理ができるようになったり、落ち着いてコーヒーが飲めるようになったり。

ランタンがあると、夜が来るのが楽しみになりますね。キャンプをされる方で、もしランタンを使ったことがないのであれば是非検討してみてください。灯油ランタンが初めてならば、まずはかわいいフュアーハンドを使ってみるのがおすすめです。カラーバリエーションも多いので、お気に入りのランタンが見つかると思います。

さくや
ちなみに私はバーベキューは焚火でやるんだけど、それ以外の料理は灯油でやるよ。ドラゴンフライというシングルバーナーを使う。つまりキャンプで使う燃料は灯油(とプレヒート用のエタノール)のみ。燃料費が安いのがとても助かる

ランタンがあると、ケースが必要になってくる

さて、ペトロマックスに限らず、メインランタンとして扱われるランタンはどれも大きいものばかりです。ガラス部品もあり、突起物も多く、車の荷台に収めるのはなかなか骨が折れます。ランタンを使うために細々とした道具が必要になるのも苦労する点です。

ちょっとした衝撃でガラスのほやが割れることは珍しくありません。キャンプ場に着いたらランタンが割れていた・・なんてことになるとせっかくのキャンプも台無しになりますので、ランタンはしっかりしたケースに収納して運搬したいものです。

ペトロマックスを例にとると、一応、ケースは市販されています。

作るのが面倒というかたは、市販のケースを購入してもいいと思います。ソフトケースの方はある程度フリーサイズだし、ほかのメーカーからも販売されているので、ご自身のランタンに合うものが見つかると思います。

でもここから先は、既製品に満足できない方々のために書きます。自分のランタンに愛着を持つ方のための、こだわりの世界です。

買えば簡単なのはわかってる。それでも自分の大好きなランタンのために、自分でケースを作ってあげたい!

そう思う方は、ぜひここから先を読んでみてください。

ランタンケースの設計

まずはランタンケースの設計を考えていきます。以下ではペトロマックス用で設計していきますので、フュアーハンドなどほかのランタンに合わせる場合は適宜サイズを調整してみてください。

ランタンケースの構造については、Amazonの写真を参考にしました。

見たところ、ランタンがすっぽり入るサイズの木箱と、上部の引き出しで構成されているようです。前から内部が見えるのは、アクリル板でスライド式の扉にしているのでしょうか。

スライド式の扉を真似したい気持ちもありましたが、よくよく考えると中が見えるメリットがあまりないことから今回の要件には入れませんでした。

さくや
うちの場合はケースのままランタンを飾ることがない。飾るときはケースから出すからね

上部の引き出しは、レールなどは特に作らずシンプルに木箱をそのまま差し込む構造にします。

移動中にランタンがガタガタ動くと壊れるかもしれないので、きっちり固定したいところです。そのために、ランタン底面はぴったりサイズの円形の木枠にはめ込んで固定し、ランタン上部は収納後に固定するためのパーツを用意することにしました。

設計図は下のようになりました。

設計図

設計図

さくや
当時は設計図と木取り図を手書きで書いていたけど、これを書くのにもずいぶん苦労したな~。今はcaDIY3Dで設計するから楽になった

当時の設計図をもとに、あらためてcaDIY3Dで設計図をリメイクしたのがこちらです。

ランタンケース全体図

ランタンケース全体図

各部の詳細

外箱については、このような構造になっています。

外箱

外箱

箱の上部には引き出しを入れるための小部屋があり、その下にはランタン固定具を差し込むためのレール(グレー色)があります。箱の下の方には空気入れとスポイトを収納するためのコーナー部品(黄色)も取り付けています。

この箱に、ランタン固定用の輪っか部品(オレンジ色)を取りつけます。まず、下には丸くくりぬいた枠を接着して、ランタン底面をはめ込んで固定できるようにしています。

底面のランタン固定具

底面のランタン固定具

そして上部では、ランタンの首(?)を挟む形で固定できるように、二つの部品(オレンジ色)を取りつけます。奥の部品は箱に接着し、手前の部品は接着せず引き出せるようにしています。

上部の固定具

上部のランタン固定具

箱の一番上には小部屋があり、ここに小さな引き出しが入るようになっています。引き出しはシンプルに、下のような構造にしました。

引き出し

引き出し

細かいところですが、引き出しの前板は下が少し長くなっています。こうすることで引き出し下の板が見えなくなるので、見た目がスッキリします。

木取り図(部品一覧)

木取り図はこのようになります。

木取り図(参考)

木取り図(参考)

といっても、ランタンケースは持っているランタンに合わせてサイズを調整する必要があるため参考程度です。使用する木材の種類やホームセンターで取り扱いのあるサイズによっても木取り図は変わってきます。

こういった設計図と木取り図を簡単に作成したい場合は、私も使用しているcaDIY3Dをお勧めします。

さくや
ちなみに、今回のランタンケースくらいなら30分もあれば設計できてしまうよ。それくらい、使いやすい!

caDIY3Dについてはこちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせて読んでみてください。

これがCADの真骨頂!
はじめてでも直感的に使えるDIY設計ソフト 『caDIY3D』の紹介

かんたんに直感的に使えて、しかも無料ではじめることのできるDIY設計ソフト『caDIY3D』のご紹介です。設計、木取り図作成をものすごく!かんたんにしてくれるソフトです。DIY初心者の方にはもちろん、これまで苦労されてきたベテランの方にもおすすめです。

続きを見る

DIYで使う材料と道具

材料はホームセンターで手に入る桐集成材を使うことにしました。薄くて軽くて、加工がしやすいというのが桐を選んだ理由です。

余談ですが、当時の私は『曲線切り』をしたことがありませんでした。そのためランタン底面とランタン上部を押さえる円形のくりぬきをどう実現するかで悩んだのですが、調べてみたところこういう曲線切りには糸鋸や引き廻し鋸を使うらしいですね。今回は初体験ということで引き廻し鋸で曲線切りにチャレンジしました。糸鋸がある方は、糸鋸でも問題ありません。

なお、桐の集成材を丸くくりぬく際、木の幅が細くなる部分は非常に折れやすいので注意してください。

また、引き出しの取っ手部分にも小さな穴をあけていますが、こちらはドリルで丸い穴をあけてノミで周囲を整える方法で加工しました。

上記の設計図には記載していませんが、木材のほかに以下の材料が必要になります。

  • 扉を本体に取り付けるための丁番
  • 扉を閉めるための金具
  • ケースの底に着けるゴム部品
  • ビス
  • 塗料

塗料は何でもOKです。アウトドアにもっていくのであれば、ある程度耐水性耐摩耗性のある塗料がいいと思います。私は今回は実験を兼ねて、ワトコオイルカシューを混ぜて使ってみました。

さくや
混ぜたらどうなるんだろうというただの好奇心w カシューは耐水性・耐摩耗性があるからいいかなと思ってね

製作過程

製作過程を詳しく紹介したいところですが、この当時はあまり写真を撮っていませんでした。ポイントを補足しながらご紹介します。

全体を組み上げたところ

ほぼ組みあがった状態

ほぼ組みあがった状態

最初の写真でほぼ完成していますが(笑
組み立てはそれほど難しくありません。

設計図通りにボンドとビスで組み上げました。

実は今回製作するにあたって、すべての部品をビスで接合する必要はありません。写真手前で写っている引き出しは、ビスを使わずにボンドだけで接合していますが強度は十分です。ただし本体ケース外周の大きな部品はそれなりに力が加わるのでしっかりビスを打ちましょう

端材で道具収納コーナーを作成

引き廻し鋸で木材を丸くくりぬきましたが、その時に出た端材で携帯空気入れ&スポイト収納コーナーを作りました。この二つは灯油ランタンを点火するために必要な道具です。

道具収納コーナー

ポンプ&スポイト収納コーナー

左奥にあるのは自転車用の携帯空気入れ。灯油ランタンでポンピングを行うための道具です。右奥にあるのはスポイト。プレヒートの際にエタノールを注ぐための道具です。

それぞれ端材を扇形に切って加工し、箱の隅にとりつけました。取り付けは箱の外側からビス打ちで行っています。

さくや
今までは携帯空気入れとスポイトを個別にもっていってたんだけど、どこにしまったかわからなくなることもあって苦労してたんだ。この収納コーナーのおかげで道具をなくすことがなくなって、すごく楽になった

そして丸くくりぬいた底面は、ペトロマックスの底面よりわずかに小さめにくりぬいてあり、ぎゅっと押し込むことで固定できるようにしています。

なお、底面の奥が切り欠きしてあるのは、ペトロマックスの持ち手を収納できるようにするためです。(切り欠きがないと、持ち手が納まってくれない)

引き出し

引き出しは、箱上部の小部屋にぴったり納まるサイズになるようにつくっています。

引き出し

引き出し

ガタガタ言わないようぴったりサイズで作ったのですが、あとで塗料(とくにカシュー)を塗ったときに滑りが悪くなって後悔しました。厚みのある塗料を使うときは、箱を少し小さめに作成した方がスムーズに動きそうです。

なお、本体の上に見える8つの●はビスを打った箇所です。ビスが見えるとかっこ悪いので、ダボ埋めしています。

ランタン上部を固定する仕組み

ランタンは箱の底面でがっちり固定するので、上部を押さえなくてもガタつくことはありません。それでも急激な衝撃があれば倒れたりするかもしれませんので、念のため上部が動かないように部品を作りました。

ランタン上部を固定する部品

ランタン上部を固定する部品

見ての通り、前半分の部品は取り外せるようになっています。(奥の部品はボンドで固定しています)

ランタンを収めてからこの部品をはめ込み、本体前面の扉を閉めることで、ランタン上部がガタつかないようになります。

ケース底面

このケースはアウトドアで使うことを想定しています。ケースを濡れた地面に接するのが嫌なので、底面にはゴムの脚を取り付けました。

ゴムの脚

ゴムの脚

扉と金具

扉は丁番で取り付け、勝手に開かないように金具で留めました。

扉と金具

扉と金具

左には丁番二つ、右には扉を止めるための金具を付けています。

実は、丁番と留め金具を使ったのはこれが初めてでした。何を使えばよいかわからずホームセンターで適当に買ってきたのですが、これについては課題の残る結果になってしまいました。

丁番を小さな木ネジで固定したのですが、桐材、特に小端(扉の外側にある細い断面)には木ネジが効きにくいのです。強い力が加われば木ネジが抜けてしまいそうです。

これを改善するのはなかなか難しい問題です。もともと薄い桐材を使っているので、太いビスや長いビスを使うことができません。

根本的に解決するには箱の構造を変えなければなりませんが、Amazonと同様のスライド式の扉にした方が、もしかしたら簡単かもしれません。もし良い解決方法をご存じの方がいたら教えてください。

自作ランタンケースの完成!

完成したものがこちらです。

完成!

完成!

ワトコオイル(ミディアムウォルナット)+カシュー(透)で塗装していますが、思った以上にカシュー色が濃くなりました。結果的にはオイルの意味があまりなかったような気もします。

そして、独特の感触。ワトコオイルだけならば手触りはサラサラになるはずなのですが、カシューが混ざったことで独特のぺたぺた感。このおかげで、ぴったりサイズで作った引き出しがスムーズに動かなくなってしまいました。悪くはないのですが、もう少しナチュラルな仕上がりのほうが綺麗に見えるはずです。

あえて着色せず水性ウレタンニスのみで仕上げるのもありだったかもしれません。水性ウレタンニスは家具などでも使われているニスで、塗膜が頑丈なのが特長です。アウトドアでも十分に耐えることができますので、よければ試してみてください。

まとめ

ランタンを壊さないために、専用のケースがおすすめ!

今回はいろいろと初めてであったり試験的なこともしていたので、いくつか課題や改善すべき点はありました。それでも、結果的には十分使えるケースを作ることができました。

これで安心してランタンを持ち運ぶことができます。ドライブ中にビクビクしなくていいのは嬉しいですね。今度はもう少し小さいサイズのフュアーハンドランタン用のケースも作ってみたいです。

ご自身のランタンをお持ちの方は、この記事を参考に専用のケースを作ってみてください。

キャンプのお供に、灯油ランタンはいかが?

もしキャンプが好きで今後も長く続けていくつもりがあるのならば、灯油ランタンをお勧めします!

最近はガスもしくは白ガス(ホワイトガソリン)を使うランタンが多いのですが、燃料費が高いのがネック。灯油ランタンなら燃料費がほとんどかからないので思う存分楽しむことができるのがメリットです。

さくや
それに、みんな持っててイマイチ面白みが無いしね・・

ペトロマックスなら500CP(ろうそく500本分;300Wの電球に相当する明るさ)、灯油独特の『ゆらぎ』を見せつつ、煌々と輝く姿は他のランタンとは一線を画します。使いこむほどに味が出て愛着が深まるのも灯油ランタンの醍醐味。

一味違ったランタンをお探しの方にお勧めなので、よければ検討してみてください。

ふもとっぱらにて

ふもとっぱらにて

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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さくや

DIYが趣味のシステムエンジニア。最初は子供三人のために家具を作っていましたが、最近は西洋かんなとジグを使った木工がメイン。DIYを始める人を応援したくてTwitterとブログを開設しました。 現在『DIYアドバイザー』資格に挑戦中!

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