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替え刃式鉋(かんな)はDIY初心者におすすめ!面取りの方法など、詳しい使い方を紹介します

更新日:

替え刃式鉋

さくやです。

この記事では、私がDIYをするときに使っている
替え刃式鉋(かえばしきかんな)』の特徴と使い方についてご紹介します。

鉋は大工さんが使う道具で、高価で扱いが難しいというイメージがあるかもしれませんが、
替え刃式鉋であれば初心者でもかんたんに扱うことができます

面取りなど、木材を扱うDIYの作業が楽になり、仕上がりも確実に良くなります。
ぜひ、替え刃式鉋を使ってワンランク上のDIYにチャレンジしてみてください!

こんな方におすすめ

  • 鉋ってなに?初心者でも扱えるものなのかを知りたい
  • 替え刃式鉋のおすすめポイントと、詳しい使い方を知りたい
  • 鉋を使えばどんなことができるのかを知りたい

DIY初心者にお勧めの鉋は『替え刃式鉋』

替え刃式鉋

私が使用している替え刃式鉋。「翔」の字がカッコイイ!

鉋と言えば、大工さんがよく使う道具です。
DIYをしている方ならば聞いたことはありますよね。

主に、木材の表面を薄く削ったり、角を削ったりするときに使います。
しかし鉋は、知名度の割には実際に使っている人が少ない道具でもあります。

鉋は扱いが難しいというのが主な理由だと思いますが、
今は『替え刃式鉋』というものもあり、ホームセンターでも販売されています。
こちらであれば初心者でもかんたんに扱うことができます。

もしホームセンターで見つけられない場合はAmazonで購入することもできます。

さくや
ちなみに、私が使っているのはこちら。Amazonで購入


替え刃式鉋の特徴

鉋を使うことに対して抵抗がある方が多いとは思いますが、
それは主に次の二つの理由があるからでしょう。

  1. 価格が高い
  2. 刃を砥ぐのが難しい

もっともですが、それを理由に鉋を避けてしまうのはもったいないです。
なぜなら『替え刃式鉋』であれば、この二つを解消してくれますから

もちろん、おいしい話ばかりではないので替え刃式鉋にもメリット・デメリット両方あります。
しかし結論から言えば、DIYerにとってデメリットは気になるものではなく、メリットの方が大きいはずです。

替え刃式鉋は、価格が安い

替え刃式ではない通常の鉋の価格はピンきりです。
安いものでも5千円、高いものであれば数万円以上で、気軽に買えるものではないのは確かです。

質のいい鋼を使い、よく調整された鉋であれば
透き通るような薄さで木を削ることができます。(削りくずの厚さが数μmというレベル)

さくや
芸術なんだか、それとも人類の限界に挑戦したいだけなんだかわからない。
すごい世界だよ

しかし、私達DIYerはそんなものは求めません!(`・ω・´)キリッ

木が削れて、楽ができて、仕上がりがよければいいのです。
それ以前に、良い鉋を手に入れたとしても使いこなせなければ無意味です。

一方で、替え刃式鉋は比較的安価です。


これを見ればわかるとおり、私が購入して実際に使っている鉋は3000円台のモノです。

安かろう、悪かろう・・と言われるかもしれませんが、
私ならこう返します。

さくや
ふっ・・それが何か問題あるかね?( ̄ー ̄)ニヤリ

前にも書いたとおり、私達DIYerはミクロの世界に興味があるわけではありません。

木を削ることができれば、それでいい。

そういう意味であれば、3000円台のモノで十分なのです。

さくや
私の鉋でも、まな板くらいなら余裕で削れるよ?見てごらん
まな板は削るときれいになる(ただし木製まな板に限る

まな板は削るときれいになる(ただし木製まな板に限る

そして何よりも、『安い』というのは最大のメリットです。

高価な鉋を購入する必要がない、
刃を砥ぐための砥石をいくつも買う必要がない、
台を直すための立鉋や下端定規を買う必要がない、
裏押しするために金盤などの道具を買う必要がない・・

考えてみたら、普通の鉋ってすごくお金がかかりますね。
替え刃式鉋であれば、それらのコストがすべて不要です。
追加費用は一切いただきません!(笑 (だたし替え刃は除く。。

そして、安いからこそ、初心者でも思い切って使うことができるというのが、
初心者DIYerにとって大切なもう一つのメリットです。

思いっきり使って、使い方を覚えて、腕を上げられることが大切なのです。

さくや
切れ味や精度にケチをつけるのは、腕を上げてからでも遅くないからね

替え刃式鉋は、刃を砥ぐ必要がない

替え刃式鉋は替え刃式ですので、刃の交換が可能です。

さくや
そりゃそうだw

当然と言えば当然ですが、これが替え刃式鉋のもう一つの長所で、
刃を砥ぐ必要がないというのがDIYerにとって超重要なポイントです。

替え刃式ではない普通の鉋は、
刃の切れ味が落ちてきたら刃を砥ぐ必要があります。

しかし、鉋の刃を砥ぐのは至難の業なのです。

プロの職人でも鉋の刃を砥ぐのは容易ではなく、
最近では替え刃式鉋を使う大工さんも増えているくらいです。

さくや
私は包丁を20年近く砥ぎ続けているけど、それでも鉋の刃を砥げる自信はない。それくらい、難しいよ

初心者DIYerにとっては、不可能と言っていいほど難しいのは間違いありません。

一方で、替え刃式鉋はその懸念を完全に解消してくれます。
刃を砥がなくていいのですから。
切れ味が落ちたと思ったら、刃を交換してください。

ちなみに、替え刃といっても安いカッターのような薄刃ではなく、
かなり厚めのしっかりした刃です。

鉋の使用頻度、使い方、削りたい薄さなどにもよりますが、
普通のDIYerが使う程度であれば、替え刃を3枚買っておけば数か月~数年くらいはもつはずです。

さくや
いろいろできるようになることも考えると、コスパがすごくいいと思うよ

また、実は替え刃を砥ぐことも可能です。
砥石を持っている方は、ちょっとやりにくいですが替え刃を砥いでみてください。
最初の切れ味を復活させることは(治具を使わない限り)難しいとは思いますが、
多少は切れ味が回復します。

さくや
替え刃式鉋でも十分に切れるよ。下の写真くらい削れれば満足じゃない?
替え刃式鉋で薄削り!

替え刃式鉋で2x4材を削ってみた

この切れ味で不満を感じるようなら、
替え刃式鉋を選択することがミスマッチですね。

そういう方は、替え刃式ではなく普通の鉋(もしくは別の記事で紹介予定の西洋鉋)を買うことをお勧めします。

替え刃式鉋の仕組みと組み立て方

さて、替え刃式鉋について詳しく見てみます。
まずは替え刃式鉋を分解してみます。

替え刃式鉋を分解

替え刃式鉋を分解

替え刃式鉋は4つの部品で構成されています。

  • 鉋台(かんなだい)
  • 鉋身(かんなみ)
  • 裏金(うらがね)
  • 替え刃

鉋身、替え刃、裏金の3枚を重ね合わせてから、
鉋台に叩き込めば鉋の完成です。

替え刃式鉋の組み立て方

替え刃式鉋の組み立て方

このとき、替え刃の裏表に注意しましょう。
鉋の刃を上に持ってくる人はいないとは思いますが(笑
替え刃の裏表はよく間違えます。

正しい取り付け方

正しい取り付け方

誤った取り付け方

誤った取り付け方

違いが判るでしょうか?後者は刃が裏返しになっています。
刃の砥ぎ面が見えるようだと間違っていますので、裏返して取り付けてください。

鉋身をたたくときは金づちでもいいのですが、
金づちでたたくと傷がついたり台がへこんだりするので、
私は木槌を自作しました。

さくや
SPFの端材に穴をあけて、ホームセンターで買ってきた柄を差し込んだだけw

そして鉋の刃先は、鉋台からわずかにはみ出るくらいに調整します。
よく言われるのは『髪の毛一本分』というのが目安。
鉋の刃の出方を見るときは『台尻』(上の写真で言うと、鉋台の左下)の方から、
鉋台を目の高さに上げて見るようにします。

刃をわずかに出す

刃をわずかに出す

上の写真では『ぼんやり黒い線が見える』程度ですが、この程度で大丈夫です。
刃が出すぎると、厚削りになりすぎて引けません。

刃を出しすぎたときは、台頭の角を木槌で叩きます。

この位置をたたくと鉋身が抜ける

この位置をたたくと鉋身が抜ける

さくや
たたくのは角だからね?平面部分をたたくと割れることがあるから注意

片方の角だけをたたくと鉋身が斜めに傾くので、左右交互にたたきます。

こうして、刃を叩き込んだり、
台頭をたたいて刃を抜いたりして、鉋の刃の出具合を微調整します。
刃が傾いていると感じたときは、刃の横をたたくのもOKです。

言葉で説明すると難しいのですが、実際やってみるとすぐに慣れます。

さくや
理屈で考えるより、実際触った方が早いよ。大丈夫、ぜんぜん難しくないから

鉋の使い方

鉋は、木の表面で『引いて』使います。
(ちなみに、別記事にする予定の西洋鉋は『押して』使います)

これも言葉で説明するよりは見た方が早いので、動画で紹介しますね。

平面を削る場合

鉋を引くときは腕力を使うのではなく、腰から上全部を使って鉋を動かすようにします。
動画のように、鉋をすこし斜めに構えて引いてもOKです。

鉋を扱う際の注意点ですが、
鉋の刃を出しているときは、鉋は必ず側面を下にして置いてください。
鉋の下には刃が突き出していますので、テーブルなどに直接置くと刃を傷めてしまいます。

あと、実際に使ってみると削り面がケバだったり、ガツガツ引っかかったりすることがあります。
そういう場合は大抵、木材を『逆目』(さかめ;木目に対して、刃が潜り込む方向)方向で削ってしまっています。
木材を前後逆にすると『順目』(ならいめ)方向になってきれいに削れるようになりますので、試してみてください。

面取りをする場合

平面を削るときは上の動画のように使いますが、
DIYで出番が多いのは、どちらかというと『面取り』の方です。
こちらも動画で紹介。

ぴゅるるるると、ほそーい削りくずが出ているのがわかるでしょうか。

この方法は簡単です。片手で鉋を斜めに持ち、木材の角に当てて引くだけです。
鉋の持ち方次第で、45度の平面で削ったり、丸く削ったりすることが可能です。

鉋での面取りは、通常の木材の時はもちろん、
ベニヤ合板の角を丸めるときなどにも大活躍します。

さくや
ベニヤ合板の面取りって、地味に嫌な作業じゃない?
トゲが手に刺さったりして苦労してしまうけど、鉋なら一瞬でできるから快適
今回の削りくず

今回の削りくず

ちなみに鉋の削りくずですが、ヒノキや杉を削ったときの削りくずはとてもいい香りがします。
部屋に置いて消臭剤代わりにしたり、お風呂に入れてヒノキ風呂気分を味わうことができます。

さくや
ヒノキの鉋くずを有料で売っている店もある。鉋を使わない人にとっては珍しいんだろうね

キャンプをする方ならば、最高の焚き付けになります。
これさえあれば新聞紙も着火剤もいらないですね!

それでは、まとめとして鉋の組み立てから鉋身を外すところまで一連の動画でどうぞ。

途中、ちょっとしくじったのはご愛敬です!ww
(動画撮影は緊張するから苦手・・)

替え刃式鉋の手入れ

替え刃式鉋は手入れで神経質になる必要はありませんが、
注意しなければならないのは替え刃の部分です。

刃は鋼で作られており、湿気や汚れがついているとサビます。
替え刃式なので、サビたら替えてしまえばいいと言われるとそれまでなのですが。

さくや
でも、道具は大切にしようね。大切にすれば道具も応えてくれるから

使い終わった鉋は、一度分解して木くずを払っておきましょう。
PC用のエアダスターを使うか、100均で売られている筆などを使うと手入れが楽です。

あと、替え刃の先には木のヤニがこびりついていることが多いので、
濡れ雑巾でふき取っておくと完璧です。

鉋と治具(ジグ)の話

鉋はとても便利で、使い方次第で思い通りの加工ができるようになります。
ただし、鉋だけでは正確な加工は難しいということは付け加えておきます。
なぜなら、フリーハンドで鉋を使っている以上、正確な寸法や角度での加工はムリだからです。

たとえば以下のような場合には、
鉋を補助するための道具(治具)が必要になります。

  • 複数の木材を全く同じ幅(あるいは同じ長さ)で切りそろえたい
  • 木材の角を正確な90度(あるいは正確な45度など)にしたい
  • 全く同じ形のパーツをたくさん作ってぴったりくっつけて寄木細工を作りたい
さくや
三つ目に挑戦するDIYerはあまりいないとは思うけどw
でも、鉋と治具と(あと時間)があればできるよ

ここで言っている『全く同じ』『正確な』というのは、目に見えないレベルで正確であるということを指しています。
替え刃式鉋で実現することは可能ですが、そのための道具が必要になるということです。

そういった道具のことを『治具(ジグ)』と呼びます。
治具については、また別の記事で紹介する予定です。
※いつになるかはわからないので、要望があればリクエストいただければ頑張ります(^^)

鉋用試し削り台の作り方

これは番外編。

今回、鉋の試し削り用の台を自作しました。

鉋は、刃を砥いだ後の切れ味確認などの目的で
毎回同じ木材を削りたくなるんですよ。
しかもどうせならば、ヒノキで節の無いものがいい。

さくや
ヒノキの削りくずの香りには癒されるからね~♪

そんなわけで、試し削り台を作りましたので紹介です。

材料

材料

材料は以下の通り。

  • 1x4(写真上) ※なんでもよい
  • ヒノキ角材(写真左下) ※節が無く、木目が素直であればベスト
  • 米ツガ角材(写真右下x2) ※なんでもよい

台となる1x4の裏に、テーブル固定用の角材を取り付けます。
そして表面にヒノキ角材をボンドで貼り付ければ完成!

さくや
ヒノキ角材を接着するときにビスを使わないように!ビスが鉋にあたると鉋が壊れるから
削り台完成

削り台完成

下の角材は、テーブルの幅ぴったりに合わせてあります。
これをテーブルにはめることで、ガタつくことがなくなるので鉋の扱いに集中できます。

無くても全く困らない道具ではありますが、
端材が余っていたら作ってみてください。

また、通常の角材などを机上で削る場合は、木材をひっかけるための台を作ると作業がしやすくなります。
上の方で紹介したまな板の写真でそれを使っていますので、必要であれば参考にしてください。

まとめ

今回は、DIY初心者向けに替え刃式鉋の使い方を紹介しました。

替え刃式鉋は安価なものでも十分に活躍してくれます。
電動工具しか使ったことの無い方ならば、その切れ味と美しい仕上がりに感動すると思います。

私が使っている替え刃式鉋はこちらですので、
もしどれを買えばいいか迷うようであれば、こちらを使ってみてください。




【注意】Amazonで替え刃式鉋を購入した方から、不良品が納品されたという報告がありました。

Amazonの商品がすべて不良品というわけではありませんが、以下の点でおかしいと感じるようであれば初期不良を疑ってみてください。
・鉋台から鉋身が抜けない
・どれだけ叩いても鉋身が鉋台に入っていかず、刃を出すことができない
※いずれも、木づちや金づちで数回たたけば簡単に抜き差しできるのが普通です。
※逆に緩すぎるという場合もあるかもしれません。

Amazonは『注文履歴』画面にある『商品の返品』ボタンから返品することが可能です。
『商品に不具合または損傷がある』といった理由を付ければ返金されますので、
おかしいと思ったら返品して別の商品を購入しましょう。

替え刃式鉋はDIYをする上では十分な性能があると考えていますが、
とはいえ、その性能を完全に引き出すには『治具(ジグ)』が必要不可欠になります。

治具を使って正確な加工が行えるようになるためにも、
まずは替え刃式鉋を使って、扱いに慣れておくことをお勧めします。

ぜひ、みなさんのDIYに替え刃式鉋を取り入れてみてください!

さて次回(?)は、初心者にお勧めできるもう一つの鉋、
西洋鉋』についてご紹介します。

これが西洋鉋

これが西洋鉋

西洋鉋は日本ではあまり知られていないかもしれませんが、
日本以外では当たり前に使われている鉋です。
実は、東急ハンズでも売られているんですよ。

さくや
商品として置かれているのに、誰も見向きしないだけ。寂しい話だよね・・

次回も、時間の許す限り、思いっきり書きたいと思います。
それでは、またお会いしましょう!

このは作 さくや白衣Ver.

(おまけ)このは作 さくや白衣Ver.

 

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さくや

DIYが趣味のシステムエンジニア。最初は子供三人のために家具を作っていましたが、最近は西洋かんなとジグを使った木工がメイン。DIYを始める人を応援したくてTwitterとブログを開設しました。 現在『DIYアドバイザー』資格に挑戦中!

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