さくや(@sakuyakonoha77)です。
DIYをしていると必要になってくるのが設計図、そして木取り図です。
これは紙と鉛筆で書くこともできますが、手書きだとこんな悩みに直面します。
- 設計図の書き方がわからないし、手間がかかる
- どうしても寸法計算を間違えてしまう
- 手書きではコピペもUndo(Ctrl+Z)もできない
これらを解決する唯一の方法は、設計用のソフトを使うことです。しかし本格的なCADとなると、最初のキャッチアップも難そう・・。
そう感じる方にお勧めなのが、DIY専用の設計ソフト caDIY3D(キャディースリーディー)です。
この記事では、DIY用の設計ソフトを探している方のために、caDIY3Dの機能と使い方について詳しくご紹介します。
こんな方におすすめ
- 設計図や木取り図を簡単に作成できるソフトを探している方
- 寸法や角度、木材・塗料の費用など、DIYに必要な計算をパソコンに任せたい方
- caDIY3Dでどんなことができるのかを知りたい方
目次
caDIY3Dとは

caDIY3D メイン画面
caDIY3D(キャディースリーディー)とは、株式会社日本マイクロシステムが開発しているDIY専用設計ソフトです。DIY初心者でも使いやすいように画面や操作が工夫されていて、子供でも操作できるほど簡単なのが特徴です。
一般的なCAD(設計専用ソフト)とは違い、caDIY3DはとにかくDIYに特化しています。たとえば次のような特徴があります。
ポイント
- はじめて使えるくらいに操作がかんたんでわかりやすい
- ワンバイ材、ツーバイ材、ビス、ラブリコといったDIY定番の材料があらかじめ用意されている
- ミルクペイント、WATOCOオイル、その他任意の塗料で塗装できて、塗料の必要量も見積もることができる
- 木材カットを依頼するための木取り図を自動作成できる
caDIY3Dで解決できること
私はcaDIY3Dを使うまでは手書きで設計をしていました。手書き設計図が絶対にダメという訳ではありません。しかしDIYを続けているうちに手書き設計の限界を感じるようになっていきました。
計算ミスをゼロにできる
たとえば、ある程度DIY経験のある方ならば、こういう失敗を経験していると思います。
- 部品の長さの計算を間違えた
- 木取り図をよく見たら、部品の数が足りなかった
- 計算間違いしていないことを確認するために、すべての数字を計算し直した


繰り返し丁寧に確認することで、ミスを減らすことはできます。しかし計算ミスをゼロにすることはできません。だって、私たちは人間だもの。
コンピューターのように正確な頭脳を目指すよりも、コンピューターに計算を任せてしまった方が賢いのは明らかです。


特に、複雑なものを作ろうと思ったときにcaDIY3Dは絶大な威力を発揮します。
たとえばこちら。組み木で作る箱の設計図です。

組み木の設計図も作成できる
あられ組み、相欠き継ぎ、追い入れ継ぎといった細かい計算が必要となりますが、caDIY3Dの機能を使えば簡単に設計することができます。手作業でこの設計図を書くのは一苦労ですよね。

ダンベルラックの部品の一部
このダンベルラックの部品のように60度/120度を多用した設計の場合、斜め線の寸法を計算で割り出すのは非常に困難です。こういう計算は、もうコンピューターに任せる以外の方法はありません。
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ダンベルラックを木組みで自作! ~予算1500円、2x4材だけで作ってみた
ダンベルの置き場所で困っていたので自作してみました。材料は2x4材のみ、予算1500円!トラス構造と木組みを利用しているので耐荷重性も抜群!ぜひチャレンジしてみてください。
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部品のコピー&ペースト、一括変更、整列ができる
DIYである程度大きなものを作るようになると、今度は部品の繰り返しに苦しめられることがあります。
たとえばこちらを見てください。

caDIY3Dを使えば、部品の複製、一括編集が可能
こちらは私が子供のために作成した三段ベッドの設計図(一部)です。
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子供用三段ベッドを2x4で自作 ~初心者でもできる賃貸DIY
2x4を使ったベッドの作り方をご紹介します。試作品の作り方、設計方法、組み立て方について詳しく説明しています。特に安全性、耐久性が気になる方にお勧めです。
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このベッドは『三段ベッド』というだけあって、同じような部品が3セット必要になるという特徴があります。こういう繰り返しパターンが出てくるものを作るとき、次のような悩みに直面します。
- 同じような図面を何回も書くのが面倒
- 全体的に大きさを変えるとなると、全部書き直しになる
- コピー&ペースト、Ctrl+Zがしたくて左手がうずく・・
私がcaDIY3Dを購入する決心をしたのは、このベッドを作ろうと思ったときでした。この規模の設計図を手書きで書いたり微調整のために全部書き直したりするなど・・想像するだけで辛いものがあります。
caDIY3Dを使えばコピー&ペースト、一括サイズ変更、やり直し(Ctrl+Z)といったことが、あたりまえにできるようになります。

木取り図を自動作成し、資材と費用を見積もることができる

caDIY3Dは木取り図を自動で作成し、費用を見積もることができる
設計が完了したとき、最後に必要になるのが費用見積もりと木取り図です。これも経験がある方も多いと思いますが木取り図作成は頭を使い、手間がかかり、そして間違えやすいものです。


caDIY3Dは、設計図さえ完成させれば木取り図を自動で作成し、必要な資材を一覧でまとめてくれます。
さらにcaDIY3Dは塗料の費用についても見積もることができます。塗装面積を自動で計算し、塗料の必要量を割り出して見積金額に含めることができます。
買い出しの際に非常に助かるのはもちろんですが、設計を変えながら費用をシミュレーションすることが可能になるというのもメリットです。

ここまで挙げた悩みの他にも、あたりまえのことではありますが
ポイント
- 設計図などをデータとして保存できる
- 保存したデータを複製してバックアップできる
といったデータならではのメリットもあります。
ここ挙げたようなメリットに魅力を感じるのであれば、ぜひ一度caDIY3Dを使ってみてください。PCでは当たり前のことがDIYでもできるようになります!
caDIY3Dの機能
ここからはcaDIY3Dの画面について具体的に紹介していきます。
メイン画面と基本操作
caDIY3Dのメイン画面はこのようになっています。

caDIY3Dの操作画面


主に操作するのはベッドが表示されている部分で、マウスの左クリックと右クリックで操作できます。
画面上で部品をクリックすると、その部品の詳細とマニピュレーター(赤・青・緑のコーン)が表示されます。

部品を選択すると部品詳細とマニピュレーターが表示される
マニピュレーターはマウスで部品を操作するためのツールです。表示されるコーンをクリックしたりドラッグすることで、直感的に部品を移動したり変形したりすることができます。
マニプレーターには様々な種類があります。マニピュレーターを選択するには、部品上で左クリックを長押しです。

左クリック長押しでマニピュレーター選択
左クリック長押しするとマニピュレーターを選択するツールが出てきますので、使用したいマニピュレーターを選択します。デフォルトでは『移動』『サイズ変更』『回転』などが用意されていますが、ここで表示される機能をカスタマイズすることもできるので、よく使う機能を登録しておくと便利です。
caDIY3Dの基本操作の流れをまとめると、
左クリック長押し → マニピュレーター選択 → マニピュレーターで部品を操作
という流れになります。
このように、caDIY3Dではほとんどの操作がマウスで可能です。しかしキーボードを使わないという訳ではなく、サイズを指定する場合など、ときにはキーボードから入力する方が便利な場合もあります。
また、コピー&ペースト(Ctrl + C / Ctrl + V)、元に戻す(Ctrl +Z)はやはりキーボードで操作するのが楽です。

材料追加画面
設計を始めるには、何はともあれ材料が必要です。材料を追加するには、画面上のツールバーにある『材料の追加』ボタンをクリックします。

『材料の追加』ボタンを押して、材料追加画面を開く
こちらは材料を追加する画面です。

材料追加画面
材料追加画面では様々な材料を選んで追加することができます。


caDIY3Dは、ホームセンターで扱われている様々な材料があらかじめ用意されています。たとえば以下の材料です。
- 角材(SPF1x1材~6x6材の6f/8f/12fなど)
- 板材(パイン集成材、桐集成材各種)
- 合板(ラワン合板、シナ合板各種)
- 丸棒(太さ各種)
- 丸板(大きさ各種)
- DIY資材(金網、波板、鋼材各種)
- パーツモデル(レンガ/軽量ブロック/沓石など、キャスター/取手などの金物、ラブリコ/ディアウォール、車/人モデルなど)
これらのパーツは自分でカスタマイズしたり、追加したりすることができます。好みの名称、規格、サイズ、色の材料を登録することができますので、実際の材料に合わせてパーツを登録するのがお勧めです。
また、パーツモデルはダウンロードして追加することもできます。

パーツモデルはダウンロードして追加することも可能
ラブリコやディアウォールなど、各種パーツモデルを利用可能
caDIY3Dは、特にLABRICO(ラブリコ)シリーズの品ぞろえが豊富なのが特徴です。

パーツモデルにはラブリコなどの定番アイテムもある

ラブリコとディアウォール(っぽい)パーツも
これらを使えば、実際の商品を使う場合とそっくりな設計図を作ることが可能です。


材料画面で単価を設定できる
パーツは自分でカスタマイズできるのですが、さらに嬉しいことは、各パーツの価格と重さを設定できることです。

材料の規格の変更画面
2x4材など、ホームセンターで扱われている典型的な木材は初期設定でサイズ、長さ、重さ、価格が登録されています。もちろん各数値の変更も可能なので、実際の価格に合わせたり、新しい規格を追加登録したりすることができます。





材料の重さを設定しておくことで、設計し終わったときに全体の総重量を自動計算してくれるようになります。重さが気になる方は登録してみてください。
同じように材料の価格を設定しておくことで、設計終了時の材料費も概算で計算することができます。ここでは材料の加工(サイズ変更など)も加味してくれます。

選択範囲の部品の数、重さ、価格などがわかる
この機能を使うことで、どのような設計にしたら材料費を抑えることができるのかといったシミュレーションも簡単にできます。たとえば、すのこに1x4を使った場合の費用と、ラワンベニヤ合板を使った場合の費用、どちらが高いかなどを比較することができます。

木材、板材、合板、丸棒、丸板に関しては、caDIY3Dに登録されている規格をCSV形式でエクスポートすることができます。また、その逆にCSV形式からのインポートも可能です。CSVの内容には材料名、色、厚さ、幅、長さ、価格、重さ、備考などが含まれています。
材料の種類が多く、Excelなどで編集・管理したい場合にはとても役立つ機能です。
ペイント画面
caDIY3Dでは、市販の塗料を使った塗装シミュレーションを行うこともできます。色を塗ったときのイメージの確認だけでなく、表面積から塗料の必要量と費用を確認することもできます。

ペイント画面では塗装のシミュレーションができる
任意の塗料のほかに、caDIY3Dではデフォルトで以下の塗料が用意されています。
ポイント
- ミルクペイント / ターナー色彩
- ミルクペイント for ガーデン / ターナー色彩
- アイアンペイント / ターナー色彩
- オールドウッドワックス / ターナー色彩
- ワトコオイル / 北三
塗料をマウスでポイントすると、その塗料の説明画面も出てきます。

ペイント画面では塗料の詳細も確認できる


ペイント画面で塗装することで、最終的に塗装面積と塗料の必要量・価格を確認することもできます。

塗料リストでは塗装面積と費用を見積もることができる
さりげなく塗料の容量を変えて、購入量を最小限に調整してくれています。価格は変動するので任意の価格を入力できるようになっています。
木取り図画面
DIYに欠かせないのが、木取り図の自動生成機能です。
木取り図とはDIYで木材を扱うときに『どの材料をどの大きさで切るか』を図で示すものです。ホームセンターで木材カットをお願いするときに必須になるのですが、これまた手書きで書くのは面倒な作業です。
caDIY3Dでは木取り図も自動で作成してくれます。さらにどの木材からどの部品を取るかといった組み換えが画面上でできるので、効率のいい木取り図を作ることができます。
木取り図の作り方は簡単です。メイン画面右上にある木取り図ボタンを押すだけです。

木取り図ボタンを押すと木取り図画面が表示される
木取り図ボタンを押すと木取り図画面が表示され、現在ある部品から自動で木取り図を作ってくれます。

木取り図画面
この画面左側では木取り図が材料の種類ごとに表示されます。部品をクリックすれば右側の全体図でどこにあるかが表示されるため、どの部品がどこで使われているのかを簡単に確認することができます。
また、この木取り図では部品の切り出し方を自由に変えることができます。部品をドラッグ&ドロップすることで切り出し方を変えることができるので、カット数を抑えるような効率の良い木取り図を簡単に作ることができます。

まとめてカットできる工夫
たとえば上の図のように同じ長さの部品の切り出し位置を揃えることで、ホームセンターでカットしてもらう際にまとめてカットしてもらうことができます。
ワンカット〇〇円という値段設定のことが多いので、まとめてカットするとカット数が少なくなり、お得です。
caDIY3Dの操作
ここからはcaDIY3Dの実際の操作と、caDIY3Dが持つ様々な機能について紹介していきます。
基本操作
caDIY3D操作のコツは、ただひとつです。
コピペ!
コピペ!
コピペ!

文字通り、基本は『コピー&ペースト』の繰り返しです。
新しい材料を置くのは最初だけ、あとは『コピー&ペースト』でどんどん大きくしていくことがコツです。
たとえば、私が作成した三段ベッドを設計する場合は以下のように操作します。
step
1まずは、棒を一本置く
まずは、床にSPF 2x4材を一本置きます。

すべてはこの一本から始まる・・!
次に、それをくるっと回転させ、長さを調整します。

長さ設定は、キーボード入力が楽
長さ調整はマウスドラッグでもできますが、正確に寸法を決めたい場合はキーボードで入力したほうが簡単です。コーン上にマウスを置き、そのまま数値を入力します。
step
2一本置いたら、コピー&ペーストで増やしていく
木材を一本追加したら、それをコピー&ペーストして次の一本を作ります。
コピー&ペーストはマウス操作でも可能ですが、キーボードでCtrl + C(コピー)、Ctrl +V(ペースト)を使ったほうが早く操作できます。
複製した木材の大きさと向きを調整し、移動させて一本目にくっつけます。

最初の一本を複製して、次の一本にする
caDIY3Dでは、部品と部品が近づくと"Snap!"という文字が出て、角と角、角と中央などがぴったりくっつくようになっています。どこでSnapしているかは画面上に小さく表示される○印で確認できます。

step
3コピペと移動・回転・サイズ変更を繰り返す
あとはこれを繰り返すだけです。キーボードも使ってサクサク進めます。

コピペを使ってサクサク進めよう
Snap! は角と角だけでなく部品のセンターにあわせることもできます。Snap! をうまく使って材料の長さを調整すれば長さ計算が不要で自動調整してくれます。

step
4規則正しく並べるときは、整列させる
すのこのように、複数の部品を等間隔で並べたいときは右上にある『整列』コマンドが便利です。

整列!前にならえ!
画面上ではきれいに並んでくれるので気持ちいいのですが、実際に組み立てるときは間隔がわからなくなることがありますので注意ですね。

step
5ある程度まとまってきたら、グループ化する
部品がある程度増えてきたら、グループ化をしておきましょう。複数の部品をまとめて動かしたり、コピペできるようになります。
あとは応用です。ベッドの脚を作ってみます。
ベッドの一部をコピペして、その場で立てて脚を作り、グループ化した床板を持ち上げて脚の上に乗せ、その後足を角に動かします。

ちょっとトリッキーな操作
step
6一段できたら、それをコピペ、コピペ!
ひとつ作った脚を四隅にコピーして、床板一段分をまとめてグループ化したら、それを三段に複製してできがりです!

これがCADの真骨頂!
なお、三段分コピーした後でどこかを修正したくなった場合は、上にある二段をおもいきって削除するのがおすすめです。最初の一段を丁寧に修正してから、再度コピペして上に積み上げるようにしましょう。
その他の操作
caDIY3Dでは複雑な設計にも対応できるよう、さまざまな操作が可能になっています。ここではそのなかでも私がよく使うものをピックアップして紹介します。
部品の切り欠き
部品を切り欠き加工することができます。

切り欠き加工
慣れるまではちょっとわかりにくいですが、「切り欠きする材料」のうち、重なっていない部分だけが残ると考えてください。
2つ以上の部品を選択して切り欠きすると、最初の一つが切り欠き加工され、その他の部品はすべて非表示になります。具体的な手順はこのようになります。
- 切り欠きする材料と、型として使う部品を用意
- 切り欠きする材料に、型を重ね合わせる(重ね合わさっている部分が切り欠きされる)
- 切り欠きする材料を選択し、Shiftを押しながら型部品をすべて選択
- 切り欠き加工実行
- 切り欠きされた材料だけが残る(他の材料は自動的に別フォルダに移動して非表示となる)

切り欠き手順
この方法を使えば『相欠き継ぎ』や『追い入れ継ぎ』などが自由自在に表現できます。

組み木の設計図も作成できる
部品の結合
複数の部品を融合させて、一つの部品にすることができます。

部品の結合
結合の手順は簡単です。
- 結合したい材料を用意
- すべて選択(Shiftを押しながらすべてクリックするか、クリック&マウスドラッグで選択)
- 結合加工実行
この結合機能のちょっと変わった使い方としては、切り欠き用の型を結合してcaDIY世界の『ジグ(治具)』を作ってしまう方法があります。

1x4をほぞ加工するためのジグ
設計用のジグを作ることも可能
結合して作成したジグを使って切り欠き加工をすれば、ほぞ加工を組み込んだ設計をかんたんにすることができます。

ほぞ加工ジグの使い方




斜め加工と丸め加工
それぞれの材料について、斜め加工と丸め加工が可能です。
斜め加工とは、材料の一辺を斜めの平面で切り落とす加工です。角度は任意に設定可能です。※マウスで動かしながら角度設定するか、角度の数値を入力
丸め加工は角を丸く面取りする加工で、糸のような面取りや円形への加工ができます。

斜め加工(上)と丸め加工(下)
グループ化
部品の数が多くなってくると、一括で移動したり、複製したり、大きさを変更したくなる場合があります。
そういう場合はグループ化の機能がとても便利です。

グループ化機能を使うと、複数の部品を一括で操作できる
グループ化した部品は、一括で変更することが可能になります。一括で移動できるのはもちろんのこと、同じような部品がまとまっている場合は一括で大きさを変えたりすることも可能です。
整列
整列ボタンを使うと、複数の部品を整列させることができます。

整列ボタン
使い方はかんたんです。複数の部品を選択して、『前後整列』『左右整列』などのボタンを押すだけです。

材料の整列機能を使えば等間隔で部品を並べることができる
最初少し戸惑いますが、整列されるのは両端の間にある部品のみです。つまり、両端の部品の位置を決め、その内側に複数の部品を配置して整列されるという使い方になります。言葉では伝わりにくいので、実際に使って試してみてください。
様々な図面パーツ
caDIY3Dでは、基本的な材料のほかに図面パーツを追加することもできます。

図面パーツの追加画面
図面パーツには様々なものがあります。寸法線、分度器(角度を表示するパーツ)が使えるのはもちろんのこと、

寸法線、分度器の利用例
設計図上でビスを表現することも可能です。

設計図上でビスを表現することも可能
いずれも線の種類や数字の表示方向など、細かく設定することができます。
このほかにも、図面上にコメントを入れたり、任意の画像をパーツに貼り付けたりすることができます。ぜひ色々試してみてください。
フォルダ分けと色分け・表示/非表示の切り替え
これも設計ソフトならではの嬉しい機能ですが、部品はフォルダに分けて管理することができます。

部品はフォルダ分け、色分け、表示・非表示の切り替えが可能
また、フォルダごとに表示/非表示を切り替えたり、フォルダごとに部品を色分けしたりすることができます。
他製品(CAD)との連携
他のCAD製品と連携したい場合、caDIY3Dのデータを他データ形式でエクスポートしたり、他データ形式をパーツモデルとしてインポートすることができます。対応している形式は下記のとおりです。
出力データ形式
他社製品向けにデータをエクスポートする際にサポートする形式は下記の二つです。
DXF
dxfとは、Autodesk社の開発したCADソフト「AutoCAD」で作成された図面ファイルに付く拡張子です。.dxf形式は3次元図面データのファイル形式として標準的に利用されているため、様々なアプリケーションで読み込むことができます。
STL
STLとは、3D CADソフト用のファイルフォーマットの一つです。今ではほとんどのソフトにサポートされており、特に3Dプリンタ(ラピッドプロトタイピング)業界では、最も使用されているファイルフォーマットです。
入力データ形式
他社製品データをcaDIY3Dにインポートする際にサポートする形式は下記の三つです。
STL
※出力データ形式のほうで説明したものと同様です。
OBJ
OBJとは、Wavefront社が開発した3Dモデルフォーマットの1つです。CGソフトの中間ファイルフォーマットとして広く利用されています。
MQO
MQOとは、3DモデリングプログラムであるMetasequoiaによって作成された3D画像です。機能性や扱いやすさ、入手のしやすさなどから広く利用されています。
まとめ
caDIY3Dにはとても多くの機能があります。しかしその全てを知っている必要はなくて、まずは必要な機能だけを使えば十分にDIYの設計ができてしまう、というのがこのソフトの良いところです。
ソフトを買って、インストールすれば、いますぐにDIYの設計に取り掛かることができます。子どもでも使えてしまうくらいに操作が簡単なので、まずはテキストを読みながら使い方の勉強・・などという手間が要りません。
そして、このソフトはとことんDIYの味方です。
ホームセンターに並んでいる材料をそのまま設計で使うことができて、作成した木取り図をプリントアウトしてホームセンターに持っていけば、そのまま買い出ししてカットしてもらうことができます!
一度使ってしまったら、もうcaDIY3D無しのDIYが考えられなくなります。ぜひこの素晴らしいDIY専用設計用ソフト『caDIY3D』を使ってみてください!