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ノコギリ用直角ガイド&桧のコースター作り【DIYSHOW2024】

2024年8月21日

ノコギリ用直角ガイドとコースター

この記事では、DIYSHOW2024にて出展したワークショップ『ノコギリ用直角ガイド&桧のコースター作り』の内容について詳しく説明します。

当日は会場にて私(さくや)が詳しくご説明しましたが、この記事を読めばご自宅でも同じようにワークショップを楽しむことが出来ると思います。

またワークショップでは省略した詳しい解説も記載していますので、体験した方も時間のある時にぜひ読んでみてください。

ノコギリ用直角ガイドの作り方

ノコギリ用直角ガイドの材料
ノコギリ用直角ガイドの材料

マグネットシートの接着

step
1
マグネットシートの裏の白い紙を剥がす

マグネットシートの裏の紙を剥がす
マグネットシートの裏の紙を剥がす

step
2
マグネットシートをベース板の側面に貼る

マグネットシートをベース板に貼る
マグネットシートをベース板の側面に貼る

フェンス板の接着

step
1
フェンス板の裏の白い紙を剥がす

フェンス板の裏の白い紙を剥がしておく
フェンス板の裏の白い紙を剥がしておく

注意

DIYSHOW2024では、ワークショップの所要時間を短くするために両面テープを使用しています。しかしこの方法はフェンス板を完全に固定することができないため、ノコギリ加工の際にフェンス板が動いて若干精度が落ちてしまうというデメリットがあります。

もし時間に余裕があるのであれば両面テープを使用せずに接着剤で接着することをお勧めします。こうすることで精度の高い直角ガイドになり、コースターの仕上がりもよくなります。

さくや(Sakuya)

ここからは右利きと左利きで手順が変わるから注意してね

右利きの場合

step
2
右から3cmの位置にスコヤをセットする

ベース板のマグネット面を手前にして、スコヤ(止型スコヤ)の底辺をマグネット面にぴったり付けた状態で、右から3cmの位置にセットします。

右から3cmの位置にスコヤをセットする
右から3cmの位置にスコヤをセットする

メモ

フェンス板の位置をベース板の端から何cm離すかによって、ノコギリ加工する際の直角精度が変わります。ノコギリでカットする際に手元はどうしてもブレやすくなるため、材料を奥にずらすことで手振れの影響を軽減させています。

できる限り端から離した方が良いものの、あまり離してしまうとカットできる材料の幅が制限されてしまったり、ノコギリの刃の手元側を有効利用できなくなるというデメリットが大きくなります。

step
3
スコヤの右側にフェンス板を貼り付ける

スコヤが動かさないようにしっかりと押さえながら、スコヤの右側にぴったり合うようにフェンス板を貼り付けます。

スコヤの右側にフェンス板を貼り付ける
スコヤの右側にフェンス板を貼り付ける

ポイント

スコヤを押さえながらフェンス板を貼るのが難しいと感じる場合は、スコヤを両面テープでベース板に張り付けてしまうのもよい方法です。こうしておけば、スコヤを意識することなくフェンス板を貼り付けることが出来ます。

直角ガイド(右利き用)の完成
ノコギリ用直角ガイド(右利き用)の完成

左利きの場合

step
2'
左から3cmの位置にスコヤをセットする

手順は右利きの場合と似ていますが、スコヤの向きとフェンス板を貼る位置が左右逆になります。ベース板のマグネット面を手前にして、スコヤ(止型スコヤ)の底辺をマグネット面にぴったり付けた状態で、左から3cmの位置にセットします。

左利きの場合のスコヤの位置
左利きの場合のスコヤの位置

step
3'
スコヤの左側にフェンス板を貼り付ける

直角ガイド(左利き用)の完成
ノコギリ用直角ガイド(左利き用)の完成

ノコギリ用直角ガイドの使い方

ノコギリ用直角ガイドの設置

ノコギリ用直角ガイドは、通常はテーブルや作業台の隅に設置して使用します。下の写真は右利きの場合の設置例で、テーブルの右手前隅に取り付けるのが基本です。左利きの場合は左手前隅が良いと思います。

直角ガイドは、テーブルや作業台の隅にクランプして使用する
ノコギリ用直角ガイドは、テーブルや作業台の隅にクランプして使用する

フェンス板は見えていませんが、手前側の裏面にあります。このとき次ののポイントに気を付けてください。

直角ガイド設置時のポイント
ノコギリ用直角ガイド設置時のポイント

《ポイント①》マグネットシートの延長線上に何もないようにする

マグネットシートの延長線上にクランプや机があると、ノコギリがぶつかります。

ノコギリ用直角ガイドをクランプする際に向きを調整して、マグネットシートの延長線上に何もないようにします。

《ポイント②》裏面にあるフェンス板と机との間隔は4cm以上

まず、フェンス板が裏面にあるのが正しいポジションです。フェンス板が上から見えていたら裏表逆なので裏返してください。

そして裏面にあるフェンス板と机との間に4cm以上の間隔があるようにします。この隙間に材料をセットして、ノコギリでカットすることになります。

ポイント

今回のDIYSHOW2024ワークショップで扱う木材は幅3cm程度です。そのため4cmの隙間があれば十分です。より幅広の板を切る必要がある場合は、フェンス板と机との間隔が広くなるようにクランプしてください。

材料のセット

ノコギリ用直角ガイドを設置したら、次は材料のセットです。

材料は、ノコギリ用直角ガイドの裏側にクランプで固定します。

材料は直角ガイドの裏面に固定する
材料はノコギリ用直角ガイドの裏面に固定する

上の写真では見えない部分ですが、裏面手前にあるフェンス板に材料をピッタリ合わせるのがポイントです。そうすることで、材料がマグネットシートと直角に交差することになります。

注意

材料をフェンス板に押し当てながらクランプすることになるのですが、(両面テープで接着しているなど)フェンス板の固定が弱い場合、クランプ時にフェンス板そのものが動いて直角が狂うことがあるため注意してください。

ボンドなどの接着剤でフェンスを固定してしまえば、上記リスクを抑えることが出来ます。

材料のカット

ノコギリ用直角ガイドを使って材料を切るときは、マグネットシートにノコギリの刃をペタッと貼り付けて、ノコギリの刃がマグネットシートから離れないよう気を付けながら前後に動かします。

マグネットシートにノコギリの刃を付けて、そのままカットする
マグネットシートにノコギリの刃を付けて、そのままカットする

このとき腕はできる限り力を抜いて、マグネットシートにすべてを任せるつもりでノコギリを動かしてください。ノコギリの刃の手前側がどうしても左右にブレやすいので注意します。

ノコギリの切れ味はとても良いので、特に力を入れなくてもすぐに切り落とすことができます。

ノコギリで切り落とした状態
ノコギリで切り落とした状態
さくや(Sakuya)

今回のDIYSHOW2024では、ゼットソーの『ライフソークラフト145』というノコギリを使っているよ

愛称は『ピンクのノコギリ』だね!

はろ子(Haloko)
さくや(Sakuya)

抜群に切れ味がよくて、そしてアサリが無いというのがマグネット式ノコギリガイドと相性がいいんだ

メモ

『アサリ』というのは、ノコギリの刃の先端の刃の広がりのことを指します。(下図参照)

一般的なノコギリは、刃の厚さに対して刃先がわずかに広がっているため、マグネットシート沿って動かしたときにマグネットシートを傷つけてしまいます。一方で『アサリ無し』というタイプのノコギリは刃先の広がりが全くないためマグネットシートを傷つけることがありません。

ノコギリのアサリの違い
ノコギリのアサリの違い

材料を切り落とすことが出来たら、先端が直角に切れているかどうかをスコヤなどで確認してみてください。

正確に直角に切れましたか?
正確に直角に切れましたか?

直角に切れていればOKです。もし直角に切れていない場合は次のポイントを見直してからリトライしてみてください。

  • ノコギリ用直角ガイドのフェンス材はマグネットシートに対して直角に貼り付けられているか
    • フェンス材がそもそも直角に貼り付けられていない場合は、いったん剥がしてから両面テープか接着剤で接着しなおす
  • ノコギリ用直角ガイドに材料をセットしたとき、材料はマグネットシートに対して直角に固定されているか
    • 材料が直角に固定されていない場合は、材料がフェンス材にピッタリ合っていないか、力を入れすぎてフェンスが横滑りしてしまっている
  • フェンス材と材料は正しくセットされているのに、ノコギリでカットしたときに誤差が出ている
    • ノコギリによるカットで誤差が出る場合は、ノコギリを引くときに余計な力が入ってしまっているので、腕の力を抜いて、ノコギリの刃をマグネットシートから離さないことに集中してノコギリを動かす

注意

上記以外にも、スコヤがそもそも直角でなかった、ノコギリの刃の切れ味が悪かった、木材の木目の影響でノコギリの刃が横滑りした・・など様々な原因で直角精度に誤差が出ることがあります。

ノコギリ用直角ガイドを過信せずに、見直しと改善を繰り返して精度を上げていくことが大切です。

私(さくや)自身が長いこと悪戦苦闘した末に辿り着いた結論は下の記事で詳しく紹介していますので、興味があれば読んでみてください。

https://sakuyakonoha.com/jig/how-to-cut-at-right-angle/

桧のコースターの作り方

ノコギリ用直角ガイドとコースター
ノコギリ用直角ガイドとコースター

それでは、桧のコースターの作り方について詳しく説明します。ここで紹介する作り方は一例なので、サイズを変えたり、デザインを変えたりしても構いません。

材料と切り出し寸法

材料の寸法(上)と、切り出す部品の寸法(下)
材料の寸法(上)と、切り出す部品の寸法(下)

今回のワークショップでは、桧の材料(9mm x 30mm x 450mm)から以下の部品を切り出して、接着剤で接着してコースターにします。

  • 長さ30mmの部品 x1
  • 長さ65mmの部品 x4
はろ子(Haloko)

切り間違えて、材料が足りなくならないかな・・

大丈夫!材料は余裕をもって用意しているから、安心していいよ

さくや(Sakuya)

部品の切り出し

step
1
材料の端を5㎜程度切り落とす(砂切り)

木材の端を5㎜程度切り落とす
木材の端を5㎜程度切り落とす

まず最初に、木材の端を5㎜程度切り落とします

木材の端は雑に切られていることが多く、砂を噛んでいたりすることもあるので、一度自分で切り落として整える必要があります。この作業を『砂切り』と呼びます。

さくや(Sakuya)

今回の材料は両端に『×』マークを付けておいたから、そこはそのまま使わないようにね

step
2
材料の端から30㎜の位置に鉛筆で印をつける

端から30㎜の位置に印をつける
端から30㎜の位置に印をつける

材料の端から30㎜の位置に、鉛筆で印をつけます。上の写真では上下に印をつけていますが、片方だけでも十分です。線を引く必要はありません。

step
3
ノコギリ用直角ガイドに材料をセットする

30mmの印がマグネットの右に出る位置で材料を固定
30mmの印がマグネットの右に出る位置で材料を固定

印をつけた材料をノコギリ用直角ガイドにセットし、右側に木材が30mm出るように調整して固定します。真上から見た時に、マグネットシートの右側に鉛筆の印が見えていればOKです。

ここでのサイズは厳密である必要はなく、多少ズレても問題ありません。

ポイント

もし厳密に30mmに設定する場合は、ノコギリの刃厚を考慮する必要があります。ノコギリでカットしたときにマグネットシートの右側が刃厚の分だけ削られてしまうからです。

クラフトソー145の刃厚は0.40mmです。30mmの鉛筆の印をマグネットシートから0.40mm離して・・などと考えるととても難しくなります。そこで下記写真のように、マグネットシートにノコギリの刃を当てた状態で、刃の右側がちょうど30mmになるように調整して固定します。この場合は鉛筆の印は無視してOKで、ノギスという道具を使って正確に30.0mmに合わせます。

正確に加工する場合は、刃の厚さも考慮する
正確に加工する場合は、刃の厚さも考慮する

step
4
ノコギリで直角にカットする

そのままノコギリでカット
そのままノコギリでカット

材料をセットできたら、そのままノコギリでカットすれば30mmの部品を切り出すことが出来ます。

step
5
材料の端から65mmの位置に鉛筆で印をつける

端から65㎜の位置に印をつける
端から65㎜の位置に印をつける

今度は65mmの部品を切り出しますので、端から65mmの位置に印をつけます。

そして材料をノコギリ用直角ガイドにセットするのですが、今回は全く同じ長さの部品を4本切り出したいので、『同寸切り』というテクニックを使います。

はろ子(Haloko)

同じ長さに切るのなら、65mmの印を4回付ければいいんじゃない?

その方法で「およそ65mm」はカットできるけどね、どうしても誤差が出るので全く同じにはならない。やっぱり『同寸切り』テクニックが必須なんだ

さくや(Sakuya)

step
6
材料の先端65mmがノコギリ用直角ガイドの下に隠れるようにセットする

まず、材料を前回と逆向きにノコギリ用直角ガイドにセットします。

つまり、印をつけた65mm部分がノコギリ用直角ガイドの裏面に隠れるように、切り落とす長い部分が右に出るようにして、ノコギリ用直角ガイドに固定します。

さくや(Sakuya)

理由については後で説明するから、まずは下の写真の通りにやってみて

65mmの部品が直角ガイドの下に隠れるようにセット
65mmの部品がノコギリ用直角ガイドの下に隠れるようにセット

ポイント

ここでカットする長さは、最終的な仕上がりにはほぼ影響しません。多少ズレても全く問題ないので安心してください。

step
7
長さストッパーを設置する

材料をセットできたら、次に『長さストッパー』という道具を取り付けます。

はろ子(Haloko)

ながさすとっぱー??

詳しく説明するよ。下の写真の道具が『長さストッパー』。今回は私のほうで用意しておいた

さくや(Sakuya)
MDF製長さストッパー
MDF製長さストッパー

長さストッパーとは、上の写真のような形の道具です。二枚の細板を貼り合わせて段差ができているところがポイントです。

長さストッパーは、何度も繰り返しカットする際に一定の長さを決めることが出来ます

その設置位置は下の写真の通り、ノコギリ用直角ガイドの左側(右利きの場合)です。長さストッパーの丸い先端部分が材料の端に当たる位置でクランプします。

長さストッパーの設置位置
長さストッパーの設置位置
長さストッパーの先端は、材料の端に当たるようにする
長さストッパーの先端は、材料の端に当たるようにする
さくや(Sakuya)

このとき、長さストッパー自体をノコギリ用直角ガイドのフェンスに合わせる必要はないよ。先端の丸い部分が材料に当たっていればOK

メモ

この状態で材料のクランプを緩めていったん材料を離し、再度材料が長さストッパーに軽く当たる位置でセットしなおすと、長さ精度がさらに上がります。これを『当て直し』と呼んでいます。

材料をセットする際に毎回同じ動作、力加減を繰り返せば、高い精度で同じ長さで切ることが出来ます。しかし最初の一回だけは動作や力加減が異なるため、2回目以降とはわずかに異なる長さで切ってしまうことがあります。それを避けるため、あえて材料を外して再セットするというわけです。

step
8
同じ長さで4つの部品を切り出す

この状態で材料を切り、まず一つ目の65mmの部品を切り出します。

65mmの部品を一つ切り出す
65mmの部品を一つ切り出す

注意

このとき右側の長い材料が落ちてしまったり、落ちる際に木材が割れてしまったりすることがあるため注意してください。

一つ目を切ったら、長さストッパーの設定はそのままで材料を再度ノコギリ用直角ガイドにセットし、同じようにカットします。この手順で全く同じ長さの部品を切り出すことが出来るので、全部で4つの部品を切り出します。

同じ長さの部品を4つ切り出す
同じ長さの部品を4つ切り出す

step
9
ノコギリで切った部分のバリを処理する

ノコギリで切った後、断面にバリや毛羽立ちがあるときは、キット付属のサンドペーパーで軽くなでるようにして処理しておきます。

バリや毛羽立ちがあるときはサンドペーパーで処理しておく
バリや毛羽立ちがあるときはサンドペーパーで処理しておく

注意

バリや毛羽立ちがあると接着の際に隙間ができてしまう原因になります。手間ですが、ここを丁寧に掃除しておくことが重要です。

ただしサンドペーパーでこすりすぎて角が丸まってしまうと逆効果なので、部品の平面と角を崩さないように注意してください。

これで材料の切り出しは完了です。次はいよいよ接着です!

部品の接着

ここからは接着剤を使って部品を接着していきます。

メモ

今回は木材を切り落として、そのままの断面で接着するという継ぎ方、通称『イモ継ぎ』で接着します。この方法はシンプルなのがメリットですが、接着剤が少ないとすぐに取れてしまうというデメリットもあります。接着剤をケチらずに、たっぷり使うことがコツです。

ここでは紹介しませんが、同時開催のワークショップ『選んで作れる包み継ぎの小箱』では、より強度の高い『包み継ぎ』を体験することが出来ます。よろしければぜひご参加ください!

接着作業に入る前に、作業台にサランラップを敷いてから、切り出した部品、コルクシート、ボンド用のヘラ(紙片)、そして少量のボンドをサランラップの上に出しておいてください。

接着作業の準備
接着作業の準備
はろ子(Haloko)

なんでサランラップを敷くの?

この上で接着を行うんだけど、サランラップはボンドが付きにくいので最後にはがしやすいんだ

さくや(Sakuya)

step
1
正方形の部品の周囲に接着剤を塗る

まず、小さな正方形の部品(約30mm x 30mm)の周囲に接着剤を塗ります。接着剤ははみ出しても問題ないので、たっぷり塗ってください。

接着剤はたっぷり塗るのがコツ
接着剤はたっぷり塗るのがコツ
接着剤を塗る場所①
接着剤を塗る場所①

ポイント

特にノコギリで切った断面は想像以上に接着剤を吸い込みます。十分に多めに塗るのがポイントです

接着剤を塗ったら、そのままサランラップの上に置いておきます。

接着剤を塗ったら、そのままサランラップの上に置く
接着剤を塗ったら、そのままサランラップの上に置く

step
2
長方形の部品(1つ目)に接着剤を塗り、すでに置いてある部品と組み合わせる

次に長方形の部品(約65mm x 30mm)を一つ手に取り、ノコギリで切った断面一か所に接着剤をたっぷり塗ります。

さくや(Sakuya)

接着剤を塗るのは一か所だけだからね!

長方形の部品の断面(片方)に接着剤を塗る
長方形の部品の断面(片方)に接着剤を塗る

そしてその部品を、下の図を参考に正方形の部品と接着して、ぎゅっと押さえてください。

接着剤を塗る場所②
接着剤を塗る場所②
サランラップの上でギュッと押さえて接着
サランラップの上でギュッと押さえて接着

step
3
長方形の部品(2つ目)に接着剤を塗り、接着する

あとはこの繰り返しです。二つ目の長方形の部品に同じように接着剤を塗り、下の図を参考に組み合わせます。以後も同様です。

接着剤を塗る場所③
接着剤を塗る場所③

step
4
長方形の部品(3つ目)に接着剤を塗り、接着する

接着剤を塗る場所④
接着剤を塗る場所④
長方形の部品(3つ目)を接着
長方形の部品(3つ目)を接着

step
5
長方形の部品(4つ目)に接着剤を塗り、接着する

接着剤を塗る場所⑤
接着剤を塗る場所⑤
長方形の部品(4つ目)を接着
長方形の部品(4つ目)を接着

これでコースターの形になりました!

ここまで接着出来たら、周りから中心に向けてぎゅっと押さえて、できる限り隙間が無いように整えます。表面に接着剤がはみ出している場合はウェットティッシュでふき取ってください。

step
6
コルクシートを貼り付ける

最後にコルクシートを貼ります。

コルクシートの裏面の白い紙を剥がし、作ったコースターをサランラップからそっと剥がして裏返してからコルクシートを貼り付けてください。

コルクシートを貼る
コルクシートを貼る

step
7
接着剤が固まるまで待つ

接着剤が固まるまでしばらく待つ
接着剤が固まるまでしばらく待つ

再度コースターを裏返して表を上にして、あらためて周りからぎゅっと押さえて形を整えます。

ここまできたら、もうほぼ完成です。だいぶ接着剤も固まってきているのではないかと思いますが、このまま20分~30分程度待つとベストです。

さくや(Sakuya)

もし時間が許すなら、ここでぜひ休憩を入れて、この後の仕上げにもチャレンジしてほしい

そのあいだ他のところを見てきてもいい?

はろ子(Haloko)
さくや(Sakuya)

もちろん!

仕上げ(研磨&塗装)

接着剤が固まったら、お好みで仕上げをします。ここから先はご自宅でもできますので、持ち帰ってから作業を再開しても構いません。

step
1
サンドペーパーで磨く

サンドペーパーで研磨する
サンドペーパーで研磨する

接着後のコースターは、表面の接着剤が固まっていたり、木目が毛羽立ったりしています。これをサンドペーパーで磨くことで、表面を滑らかにして木目を美しく浮き上がらせることが出来ます。

サンドペーパーは#150(荒削り用)と#240(仕上げ用)を用意していますので使い分けてみてください。

さくや(Sakuya)

木目の流れに沿ってサンドペーパーをかけるのがコツだよ

step
2
オイルで塗装する

クルミオイルで塗装する
クルミオイルで塗装する

今回用意した木材は桧ですが、塗装が無いままでは汚れやすくなってしまいます。特に水で濡れることの多いコースターは、何らかの耐水塗装をするのが望ましいです。

一番シンプルな塗装は植物性のオイルです。オイルにも色々ありますが、身近にあるオリーブオイルでも問題ありません。

今回は食用クルミオイルを用意しましたので、用意してある小さなスポンジを使って薄く塗ってみてください。その後ペーパータオルで仕上げ磨きをすれば完成です。

ポイント

オイルを塗った直後は色が濃くなったりベタベタになったりすることがありますが、数日経つと色は薄くなってサラサラになり、美しい光沢が出てきます。

完成

ノコギリ用直角ガイドとコースター
ノコギリ用直角ガイドとコースター

これで桧のコースターの完成です!

自作のノコギリ用直角ガイドを使うことで、木材を簡単に直角に切れるということが体感できたと思います。ノコギリ用直角ガイドは自宅でも使うことができますので、今後ぜひ色々な作品を作ってみてください!

そして他の加工にもチャレンジしてみたくなったり、他の木工家が紹介する様々な木工に興味があれば、ぜひ私が所属する新木場木工交流会にも参加してみてください。

それでは、またどこかでお会いしましょう!

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  • この記事を書いた人

さくや

DIYと木工と刃物研ぎとキャンプが趣味のシステムエンジニア。賃貸住宅のリビングでもできる『静かなDIY』をテーマにブログを運営しています。