こんにちは、このはです。
木材でベンチや椅子をDIYすると、その材質から床に傷をつけそうで気になりませんか?椅子ならば、動かすときの音も気になりますよね。
対策として部屋にマットやラグを敷く方法もありますが、もっと手軽にできる対策として『脚カバーをつける』やり方があります。
その脚カバーですが、Hoooked Zpagetti(フックドゥ ズパゲッティ)という極太糸で編むと簡単に耐久性のある脚カバーが作れるんです!
今回の記事は、編み物をかじったことのある人向けの内容になりますが、編み方の中でも基本の編み方のみで編んでいます。
未経験の方でも「編んでみたい!」と挑戦できるように写真多めで紹介しますので、これを機に手芸の世界に飛び込んではいかがでしょうか?
こんな方におすすめ
- 椅子を動かすたびに、音や床の傷つきが気になる
- インテリアに合わせた脚カバーが欲しい!
- 編み物そこそこできるので、実用的なものを作りたい
極太糸のHoooked Zpagetti(フックドゥ ズパゲッティ)とは
Hoooked Zpagetti(フックドゥ ズパゲッティ)、またはTシャツヤーンという名前で販売されていますが、ザックリ言うと、Tシャツをリサイクルした極太の編み糸です。
手に取った感触は、細く裂いた布をこよりにしているかんじです。
数年前にブームになりましたが、今は下火となり、手芸店で手に入れることも難しくなりました。ネット通販では購入できますので、そちらでの購入をお勧めします。
また、まれに100均の編み物コーナーにTシャツヤーンが並んでいることがあります。100均の糸はお試しで編んでみるのにちょうどよいお手頃感です。
楕円形の脚の場合は、2/3の長さでズパゲッティを編み始める
こちらのちゃぶ台の脚にカバーを編んでみましょう。
楕円形をしているので、楕円の形から編み始めます。
はじまりの鎖編みは完成形の長さ2/3より気持ち短めで始めます。ズパゲッティは伸縮性があるからです。
くさり編みで初めて、一目立ち上がってひっくり返して裏山をすくいます
そのまま最後の裏山まで細編みします
最後の裏山には細編みを三目編みます。
初めの鎖編みの時に、ゆるく編んでおくとここまでの作業が楽です。
三回細編みを編みました。なんとなく楕円形に見えます。
次は、最初に編んだ鎖編みの糸二本を拾って細編みをします。
編み進めて、最後の目には細編み二目編みます。これで一段目編み終わりました!
続いて二段目です。
二段目の初め1目に細編み二目編みます。
ややこしいのはここまでです。
あとはずっと一目ずつ細編みを繰り返します。
すると、なんということでしょう!だんだんお椀の形に立ち上がっていきます。
気のすむ高さまで編んだら、編み終わりの糸の始末をしてひっくり返してひとまず完成です。
そうなんです、持ち上げるとカバーがとれてしまうのです。これでは使いにくい。
なので、カバーの内側にゴムを通しましょう。
ズパゲッティの糸が太いので、裏側にゴムを通しても表からは目立ちません。
ゴムを一周させたら、ちゃぶ台の脚から落ちない程度に引っ張って結びます。
ゴムを通すことで、持ち上げてもカバーが落ちなくなりました。
ズパゲッティは糸が太く厚みがあるので、ちゃぶ台を動かしたときの音が小さくなります。
布は柔らかいので、床も傷つきません。
正方形の脚の場合は、ズパゲッティは円形から編み始める
こちらの写真はDIYした自作のベンチです。
脚の部分には栂(つが)材の30x30角材を使っています。
このような形の脚の場合は、楕円形スタートではなく、円形で編み始めて足カバーを作成しました。
脚の大きさに合わせて、初めの鎖編みの目の数を調整します。糸にもよりますが、30x30の角材に合わせるとすると、はじまりの目の数は5目で始めてちょうどいい感じでした。
立ち上がって二段目は、一目に対して二回細編みを入れ、三段目に立ち上がります。
あとは一目に一回細編みをし続けると、なんということでしょう!お椀の形になってきます。
脚は4つですから、同じものを4つ編みます。
好きな長さまで編んだら、糸の始末をして、裏にゴムを通します。
完成です!持ち上げても落ちない、厚底の脚カバーができました。
手軽に部屋の雰囲気を変えられるうえ、床の保護と静音を期待できる
円形と楕円形を編むときの基本の編み方で、持ち上げても落ちない脚カバーができました。
こちらの脚カバーを作って2年以上たちますが、まだ使い続けています。
脚カバーを付けると、家具を動かすときに本当に静かになりました。
編み物は学校ではほとんど教わらないので、新しく独学で始めるには少しハードルが高いのですが、今はちょっと検索すれば丁寧に解説された動画が見られるので、ぜひ挑戦してみてください。