Zoom道場

第十回zoom道場レポート ~直角ガイドを応用した留め切りの方法

留め切りの方法(その2)

2021年4月24日(土) 20:00~22:00に行われた『第十回Zoom道場』のレポートです。

参加者は下記の方々でした。(敬称略)
杉田、鳥井、村田、金内、ケイタ、さくや

zoom道場も十回目を迎えました。初回の道場を振り返ってみると、みなさんの進歩が目覚ましいですね!

Zoom道場とは

Zoom道場とは、2020年7月~2021年6月にかけてZoomを利用して行われたオンライン木工塾です。

講師は『超画期的木工テクニック集』『杉田式ノコギリ木工のすべて』を執筆した杉田豊久氏で、講師の指導の下、課題に対して各自が一か月かけてチャレンジし、翌月にその結果を報告して講師の講評をいただくという形式で行われました。

今回の宿題は、前回に引き続き2回目のあられ組みの箱(フレーム型の蓋つき)です。前回から工夫したところや改良したところを見ていきましょう。

先生の実演は、直角ガイドを応用した留め切りの方法と、ブロックプレーン&ルータープレーンの刃の研ぎ方になります。

さくや

まずアキュレットガイドを作りました。基本は以前いただいたレシピ通りなのですが、ボール盤を持っていないため一部手順を変更したので、変更点だけご紹介します。

ツガ材にドリルガイドを使って6mmの穴をあけ、二つに切り分けてから、先端側だけオニメナットを埋め込むために穴を広げます。

ドリルガイドで6mmの穴をあける

ドリルガイドで6mmの穴をあける

片方だけ穴を広げる

片方だけ穴を広げる

鬼目ナットを埋め込む

鬼目ナットを埋め込む

その他の手順はすべてレシピ通りです。このようにしてアキュレットガイドを作成しました。

さくやアキュレットガイド

さくやアキュレットガイド

次に今回の宿題ですが、今回は11mm厚のブナ材で留め型隠しあられ組み継ぎの箱を作成しました。

通常のあられ組とは違い、切り込みを入れてはいけない場所があるので、しっかり〇×を付けました。

間違えないように〇×を付ける

間違えないように〇×を付ける

また、今回は前回と違い、×の部分にだけ毛引きでベースラインを掘ってみました。後々毛引きの溝が残るのを避けるためです。

機械作里鉋で溝を掘ってから、刃付きノコ刃スペーサーを使って切り込みを入れ、糸鋸で×の部分を切り落とします。

この時、反対側が見えるように鏡を置くと作業がしやすかったです。

鏡に映すと作業がしやすい

鏡に映すと作業がしやすい

今回はあられを深く組んで突き出る部分を切り落とすつもりのため、留めに切るときにT字ストッパーが使えません。板材の角から留めで切るわけではないからです。

そこで、毛引きで付けたベースラインの溝に刃付きノコ刃スペーサーを挿し込んで、留め切りガイドの位置を決めるという方法にしました。

T字ストッパーの代わりに刃付きノコ刃スペーサーを代用

T字ストッパーの代わりに刃付きノコ刃スペーサーを代用

すぎた先生
この方法によく気づきましたね~
最近、刃付きノコ刃スペーサーがいろんなところで使えることに気づきました

さくや

切り落とすと写真のようになります。

45度に切り落とした後

45度に切り落とした後

切り落した部分を鑿できれいにし、仮組をして、底板をはめ込んで接着します。

底板をはめ込んで接着

底板をはめ込んで接着

底板をあらかじめホームセンターでカットしてもらっていたのですが、箱の方がやや大きめに出来上がったために、底板が緩くなってしまったのが残念です。底板は箱に合わせて現物合わせで切り出した方がよいと思いました。

最後に、あられ組みのはみ出している部分を切り落として、箱は完成です。

次は蓋を留め型相欠き継ぎで作成しました。接着の際はフレームクランプを使いました。

フレームクランプで接着

フレームクランプで接着

前回のZoom道場では箱の底の方から蓋に向かって段差材を取り付ける方法を教わりましたが、今回は箱に底板をはめ込んでいたために、底から段差材を接着する方法が使えないことに気が付きました。

箱を固定する材が貼りつけられない

箱を固定する材が貼りつけられない

とりい
これね~、はめ込みで作ると困るんだよね

仕方ないので、今回は蓋を両面テープで仮止めして、表の穴から段差材を挿し込んで貼り付ける方法にしました。

手を差し込んで角材を付ける

手を差し込んで角材を付ける

とりい
なるほどね
こういうときは、底板をはめ込む前にしっかり仮組みをして、そこで段差材を張り付けておくという方法もあります

すぎた先生

段差材を取り付けた蓋にアクリル板を落とし込んで接着し、アキュレットガイドで仕切りを作って完成です。ちなみに箱の方にも、仕切り板をはめ込む溝をアキュレットガイドを使って掘り込みました。

さくや完成

さくや完成

仕切り板用の溝

仕切り板用の溝

今回いろいろなことを試してみたのですが、一つ一つの手順は問題なくできるとしても、いくつもの手順を組み合わせると考えなければならない事が増えてきて難しくなるなと実感しました。

とりい
先を見越して手順を考える力が必要になるんですよね
すごいです、よくできてますよ

すぎた先生

とりい

今回箱を二つ作成しました。

まず一つ目の箱の蓋を、留め型相欠き継ぎで作成しました。留め加工するとき、木材の下にメッシュ式のサンドペーパーをひいておくと、木材がずれにくくなります。

メッシュ式サンドペーパーを引いておくとずれにくい

メッシュ式サンドペーパーを引いておくとずれにくい

この材の木端面に溝を掘って、アクリル板を挟み込みます。

下の写真は木端面に溝を掘っているところです。

蓋の木端面に溝を掘る

蓋の木端面に溝を掘る

木端面をブロックプレーンで仕上げた後、入隅をきれいにするためにショルダープレーンを使いました。

ショルダープレーンで入隅をきれいにする

ショルダープレーンで入隅をきれいにする

パイプソーで切り出したアクリル板を溝に挟んで接着し、カンナで仕上げて蓋の完成です。

次に箱本体です。キャンプ場であられ組み加工してます。

キャンプ場で作業

キャンプ場で作業

こちらが仮組みした写真です。あられ組みの部分は少し深めに組んであります。

箱の仮組み

箱の仮組み

キャンプ場から持ち帰って、鑿であられ組みの部分をベースラインまで削ります。

前回のレポートで紹介されたクサビ効果を意識しつつ、鑿を打つときに小指をあてがいながら削っていきます。

鑿でベースラインまで寄せていく

鑿でベースラインまで寄せていく

箱にも溝を掘ったら、底板をはめ込んで接着してクランプします。

あられ組みの部分を長めにしているので、コーナークランプは使えません。自作クランプを使いました。この時にゆがみが出ないように、開口部と同じ寸法の木材を二枚挟んでクランプしています。

開口部に同じ寸法の木材を挟んでクランプ

開口部に同じ寸法の木材を挟んでクランプ

続いて仕切りを作ります。スコヤとマーキングナイフで墨線を入れます。溝の幅はアキュレットガイドに依存するので、墨線は一本だけです。

スコヤとケヒキで墨線を引く

スコヤと毛引きで墨線を引く

アキュレットガイドには、あらかじめスコヤを使って直角にアイスの棒を貼っておきました。こうすることで、材の上にアキュレットガイドを置くときに直角に置きやすくなります。

アキュレットガイドの底に直角にアイスの棒を貼る

アキュレットガイドの底に直角にアイスの棒を貼る

すぎた先生
これは便利ですね

ノコギリにストッパーを付けて切り込みを入れ、溝を作ったら仕切りの完成です。

これで一作目が出来上がりました。

とりい一作目完成

とりい一作目完成

筐体に溝を掘らず、仕切り板を端に入れてるのでがっちりしてます。

端にも溝を掘った仕切り板を入れました

端にも溝を掘った仕切り板を入れました

蓋の段差材は二本だけ付けましたが、十分だと感じました。

続いて二作目です。二作目は留め加工をしたあられ組みの箱を作成します。

下の写真は墨付けの写真ですが、切り落とす部分は×、斜めに切り落とす部分にはNと書きました。

切り落とさない部分はNと墨付け

切り落とさない部分はNと墨付け

一枚の材が薄いので、他の材を面一にクランプしてから留め切りガイドを当ててカットします。

材を合わせてクランプしてから45度にカットする

材を合わせてクランプしてから45度にカットする

溝を掘ります。底板と、上蓋をスライド式にするために材の上下に溝を掘ってます。

溝を掘る

溝を掘る

溝にはめ込む予定のアクリル板を挟んで、L字アングルと荷造りひもを使って接着します。

荷造りひもとL字アングルで接着

荷造りひもとL字アングルで接着

〇×を間違えたのか、あられの部分に隙間が空いてしまったので、パテで修正しました。

隙間はパテで埋めました

隙間はパテで埋めました

妻手板の一部分を切り取って、レジンでアクリル板を接着します。

妻手板の一部にレジンでアクリル板を接着

妻手板の一部にレジンでアクリル板を接着

こうすると蓋を横からスライドして入れることができます。

差し込み式の蓋

差し込み式の蓋

完成しました。

とりい二作目完成

とりい二作目完成

一作目と二作目は重ねて収納できます。

とりい
これで道具箱が整頓できます!
二作品は重ねて収納できる

二作品は重ねて収納できる


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