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真俯瞰撮影もできるDIY・ブログ向けのおすすめカメラ用三脚 『Velbon VS-5400Q』レビュー

さくや(@sakuyakonoha77)です。

DIYやブログ執筆をしていて『写真をうまく撮りたいなぁ』と思ったことはありませんか?

先日私が手に入れた三脚『Velbon 三脚 VS-5400Q』は、真俯瞰撮影など自由なアングルで撮影ができるのでDIY・ブログに最適な三脚です。

実際に私が使った感想と、私が感じたメリット・デメリットをまとめてみました。

こんな方におすすめ

  • DIYやブログの写真撮影用として三脚に興味がある人
  • 真上から見下ろす『真俯瞰撮影』にこだわりたいひと
  • Velbon VS-5400Qのメリット・デメリットと率直な感想に興味があるひと

なぜ三脚が必要だったか

私は最近、様々な木材を取り寄せて比較をしたりしています。

さくや
SPFとか合板以外の無垢材に興味がわいてきたんだよね

世界三大銘木と言われる『ウォールナット』『マホガニー』『チーク』は是非触ってみたいと思っていた木材ですし、その他にも数えきれないほどの木材があると聞けば、やっぱり比較してみたくなります。

そこで木材サンプルを取り寄せて、研磨したり、塗装したりしてみました。その比較をするために、撮影した写真がこんな感じです。

これまで私が撮っていた写真

世界三大銘木+αの比較!

世界三大銘木+αの比較・・?

この写真で木材の質の違いや良さが伝わるでしょうか・・?

さくや
う~ん・・色が違う、ってことくらいしかわかんないよねw

私の撮影技術の無さに恥じ入るばかりです。せっかくの銘木に申し訳ない。

構図が歪んでる、照明の当て方が悪くてテカってる、照明の色も悪くて素材の色がわからない、木目の質感が伝わらない・・良いとこなしだと思います。すみません。

本を読んで基本の勉強

どうすればいいかわからなかったので、とりあえず本を探してみました。

言うまでもなくカメラの本は沢山あるのですが、私のようにブログを書く人間にぴったり(?)な本がありました。

さくや
ストレートなタイトルだよね。こういうの嫌いじゃないよ

内容も非常にストレートで、『どうすれば、商品を魅力的に見せる写真を撮影することができるか』のノウハウが体系的に記載されています。

商品撮影に必要な機材と、その使い方の説明に続いて

ポイント

  • 日用品・生活雑貨撮影のコツ
  • 布・革製品撮影のコツ
  • ガラス・プラスチック・ビニール撮影のコツ

というように、40のジャンルに分けて具体的な撮影のコツが説明されています。

構図、背景色、照明の使い方、カメラの設定などわかりやすく書かれていますので、初心者でもすぐに吸収できると思います。

そして当然ではあるのですが、まずは必要機材として三脚が出てきます。三脚が無ければ思い通りの撮影はできません。

さくや
わかってはいたんだけどね、何を買えばいいのかもわからなくて、先延ばしにしてたんだよ

そんなわけで、ちゃんと考えて三脚を購入しようと決意しました。

私が三脚に求める要件

私が三脚を選ぶにあたって、重視した点は以下の通りです。

ポイント

  • 真俯瞰で撮影ができること
    ※真俯瞰:まふかん。真上から見下ろす視点のこと。木材の比較写真を撮りたいため
  • 女性でも扱えること
    ※このはも使うので。軽いこと、操作が容易なことが大事。
  • 買ったら5年10年使うと思うので、長く使っても故障しないこと

上記条件で三脚を探すためにヨドバシカメラに行きました。カメラ売り場の店員に『ブログをやっていて・・』と説明したところ、

『じゃぁこれでしょ!』(ビシッと指さし)

と、Velbon VS-5400Q を紹介されました。

さくや
え、それだけ?Manfrottoとか、他にもあるんじゃ・・?

と思って店員に訊いてみたのですが『いや~、断然こっちだね~』有無を言わさない推しっぷり。おじさん、すごい自信ですね。。(笑

ヨドバシでの店頭価格は約3万円(ポイント分差し引き後)。Amazonでも同じ程度のようです。

気軽にはいそーですねと買える値段でもないので、いったんその場はお断りして帰宅し、一晩熟考したうえで購入しました。

Velbon VS-5400Qの紹介

メーカー『Velbon』と『VS-5400Q』の概要

Velbon(ベルボン)は日本の三脚メーカーです。創業は1955年、60年以上前からある東京の老舗で、これまで三脚のみを作り続けてきています。

VS-5400Qが発売されたのは約6年前で、ヨドバシの店員によれば

  • 三脚はモデルチェンジを頻繁にしないので、6年前でも古いということにはならない
  • むしろ、これまで故障したといったクレームは受けたことがないので安心してお勧めできる

とのことでした。

さくや
これだけ独特の機能を持っているのに、それから6年もの間、他社が真似しなかったのは気になる。よっぽどニッチなニーズなのかな・・?

『VS-5400Q』の内容

写真で紹介しつつ、内容を見ていきましょう。

同梱物一式

同梱物一式

同梱物は

  • 左:ソフトケース
  • 中央上:取扱説明書
  • 中央:本体
  • 右上:ストーンバッグ
  • 右下:直角アダプター

となっています。すべてをソフトケースに詰めるとこうなります。

ソフトケース

ソフトケース

ソフトケースは思った以上にしっかりしています。ファスナーの開閉も問題なし。長さは訳70㎝ありました。

重さ測定

重さ測定

すべての同梱物をソフトケースに入れた状態で重さをはかると約2.6kgでした。カーボン製であることもあり、三脚としては軽い部類に入るのではないかと思います。

本体については後で詳しく説明するとして、他の部品を見てみると、

直角アダプター

直角アダプター

こちらは直角アダプター。超ローアングルで撮影する場合に活躍します。

ストーンバッグ

ストーンバッグ

こちらはストーンバッグ。三脚の下に取り付けて重いものを入れることで、三脚の転倒を防ぎます。重たいカメラやレンズを使う場合は必要になるかもしれません。

ちなみに、私が数日使った限りでは、必要になることはありませんでした。

三脚本体

三脚を開くと、こんな形になります。

デフォルト三脚

デフォルト三脚

三脚の付け根にはウレタンっぽいものが巻いてあり、とても握りやすく持ちやすいです。関節(?)の動きもとてもスムーズで、がたつきも無く、全体として剛性は高いと感じます。

この三脚は『エレベーター』と呼ばれる首の部分の高さを変えられるだけでなく、エレベーターの角度が自由に変えられるうえ、角度を変えたうえで伸縮可能というのが最大の特徴です。そのエレベーターの先に雲台が取り付けられています。

三脚をもっと開いてエレベーターを横に倒すとこんな感じ。

タ〇コマ?

タ〇コマ?

さくや
かっこいいね!私ならこれをおかずにご飯が食べられる。攻殻機動隊か、アーマードコアに出てきそうな感じ

エレベーターの先にあるのは自由雲台なので、これも自由な角度に動かすことができます。エレベーターと自由雲台を組み合わせれば、どんなアングルでも実現できます。

はてな

雲台:うんだい。カメラを取り付ける台座。自由雲台以外では、縦横高さの3Wayで動かすタイプの雲台も一般的

ちなみに、ローアングルにするためにはエレベータの下にある長い支柱が邪魔にまります。そのためVS-5400Qのエレベーターは長さを短くすることも可能になっています。

これだけでもかなりのローアングルですが、さらにエレベータを傾けて、さらに『直角アダプター』を取り付けると

超ローアングル

超ローアングル

こうなります。地面すれすれから、上を見る形で撮影することも可能です。

一方で、足をすべて伸ばし、エレベーターも伸ばすとこうなります。

背伸びしてみた

背伸びしてみた

最大の高さは約190cm。これだけあれば十分でしょう。

VS-5400Qの使いにくいところ

まだ数日程度しか使っていませんが、いくつか使いにくいと感じるところもありました。

水平・鉛直がとりづらい

エレベーターが自由自在に動き、さらに雲台が自由に動かせるというはメリットではあるのですが、一方で水平・垂直がわかりにくいというデメリットがあります。

写真の構図を考えるときに重要になるのはもちろん、真俯瞰撮影の時も、カメラを鉛直方向に向けることができなければ写真が歪んでしまいます。

VS-5400Qは台に水準器が3つ付いており、これで水準を確認することができますが、やはりちょっとしたことで角度がズレやすく調整が難しいとは感じました。

これはアングルの自由度が高いことの裏返しではあるので、比較的キチっとした風景写真の撮影などが主であれば、この三脚は向かないかもしれません。

一方で、商品や小物を撮影してブログに上げるような使い方をするのであれば自由自在に意外性のあるアングルで撮影することができるので、デメリットは気にならないと思います。

真俯瞰視点のとき、転倒しやすい

真俯瞰視点で、エレベーターを横に伸ばして先端にカメラを付けると、重心の関係でどうしても三脚もろとも転倒しやすくなります。

私が使っているカメラはそれほど重くないので転倒しそうになったことはありませんが、重たいカメラや望遠レンズを装着したときなどは気を付けた方がいいですね。

ただ、エレベーターを横に伸ばして先端に重たいカメラを付けることはそうそうないのではないかなと思います。もし困ったときはストーンバッグを使っておもりにすることができますので、気を付けていれば問題にはならないはずです。

値段が高い。。(私基準)

初心者の方であれば、3万円という値段は引くくらいに高いと感じると思います。

私も実際、最初は

さくや
3000円くらいのでいいんじゃない?

と本気で思っていました。

ただ、これから長い付き合いになる相棒なので、故障とか精度とか扱いにくさとかで苦労するのは嫌でした。

これからちゃんとカメラの勉強をしていこうと思うのであれば自分の努力に応えてくれる道具であることはとても重要だと思っています。

さくや
これはカメラに限らず、すべての道具に言えることだね

それに、これだけ高機能でしかもカーボン製(重たいアルミ製ではない!)であると考えると、3万円という価格は相場と比べれば決して高くはないと考えます。

さくや
そしてこれは個人の感想だけど、手に持った瞬間、これは3万円の価値はある!と確信できた。私は満足しているよ

実際の撮影風景

それでは、実際の撮影風景を見てみましょう。

たとえば、真俯瞰視点の撮影はこのようになります。

真俯瞰視点で撮影

真俯瞰視点で撮影(この写真はスマホで撮影)

ここで撮影した写真はこちら。

真上から見下ろした写真

真上から見下ろした写真

さくや
自分の影が入らないし、完全に真上からの撮影になるのがいいね

逆に、ローアングルの撮影はこのような感じになるかと思います。

撮影モデルとしては、このはが編み物で手作りした『きのこたろう』にご協力いただきました。

さくや
このはに『アピールしといて!』って言われてるので、アピールしとく。
ローアングル撮影

ローアングル撮影(この写真はスマホで撮影)

撮影結果はこちら。

きのこたろう。

とても前向きなきのこたろう。

さくや
明日に向かって走れ!って感じ?

まとめ

私にとっては初めての三脚購入でした。何もわからない状態から、自分で調べて、吟味して購入しています。結論を言えば、とても満足できる買い物だったと思います。

VS-5400Qは世間的な評判はどうかはわからないのですが、モノはしっかりしていて信頼感があり、思い通りのアングルで撮影できるので楽しい三脚だと思いました。

カーボン製のためとても軽く、操作も簡単で直感的に扱えます。他の一般的な三脚と比べてギミックが多いので故障しないのかが気になりましたが、ヨドバシカメラの店員さんによれば『6年間の間で故障の話は聞いたことがない』とのこと。信用するかどうかは各自の判断ですが、心強いと言えるのではないでしょうか。

何より、小物や商品の撮影が多いDIYerやブロガーには最適な三脚だと思います。これほど自由なアングルを実現できる三脚は、他にはないはずです。ブログでもTwitterでも、意外性があって目を引く写真は大歓迎ですよね。

私はこれから、この三脚を使いつつカメラの勉強をして少しでも素材の良さを伝えられる写真を撮れるようになりたいと思います。

よろしければ、皆様も検討してみてください。

それでは、今日はここまで!またお会いしましょう。

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さくや

DIYと木工と刃物研ぎとキャンプが趣味のシステムエンジニア。賃貸住宅のリビングでもできる『静かなDIY』をテーマにブログを運営しています。

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